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11歳と9歳子供を帯同しバージニア州駐在した我が家の現地校入学まで

我が家は、11歳(5年生)と9歳(4年生)の子供二人を連れて、アメリカ/バージニア州/リッチモンにド駐在帯同しました。
この記事では、二人の子供をアメリカの現地校に入学するために実際に行った入学までの流れをご紹介します。

アメリカでは、住居選び=小学校選び

アメリカでは日本と違い、優秀な学校に入るために、家族がわざわざその小学校区へ引っ越しをします。

我が子の教育についてどこのご家庭も熱心な面は日本と変わりませんが、その小学校に我が子を通わせたいために家族で引越しまでしてしまう文化に、はじめは驚きを隠せませんでした。

そもそも、アメリカでは地域や学校区によって教育内容が異なります。
学校区によって教育方針や学力のレベルにも大きな差が生まれるため、子供を持つ親にとって、学校区選びは非常に重要なこととなっています。

人気の小学校区の家は直ぐに借り手がついてしまったり、家賃が高い事が一般的です。

駐在で現地校にお子さんを通わせるご予定のある場合は、まず家探しの段階で、小学校がどこになるかということは気をつけたいポイントです。

以下に、バージニア州/リッチモンド駐在帯同した我が家が、現地校入学までに行った手続きや流れをご紹介します。
州によって 若干流れは異なるかと思いますが、概ね同じだと思います。
これからお子様帯同で渡航予定の方の一助となりましたら嬉しいです。

バージニア州渡航前にしたこと=小学校探し/住居探し

駐在予定の住所から、近隣の小学校をチェックする

Greatest schools”というサイトで、自分達が住む予定のCityを入れ、小学校を検索します。
そこの街にある小学校がピックアップされるので、興味のある小学校をクリック。

小学校の住所から、ランキング、テストスコア、所属する生徒の人種の割合、口コミまで閲覧する事が出来ます。

家探し

Hot pads”や“Realtor”のアプリで良さそうな家をピックアップし物件情報をクリックすると、物件情報に加えて、小学校はどこになるかの記載が有るのでチェックします。

(あくまで目安なので、小学校のその時の状況によっては、近隣の学校に移動させられてしまうこともあるそうです)

上記のサイトで、大家さんや管理している不動産屋に直接、電話やメッセージを送ったりする事ができます。

内覧希望については、ご主人がすでに現地入りしている場合はご主人にお願いをしたり、会社お抱えや先輩から紹介してもらった不動産エージェントに代わりに内覧をお願いしたりも出来ます。

我が家の場合は、10数件の物件を検索し、エージェントに気になる物件の内覧に行ってもらって、バーチャル内覧をして決めました。
場合によっては家賃交渉等も出来ます。

物件の契約完了後(賃貸契約完了後)にしたこと=管轄の学校へ連絡

管轄のschool district(公立校を運営している組織)の担当者に連絡して、子供が入学したい旨をメールでやりとりします。

School districtは小学校のHPにたいてい載っていますが、わからない場合は「小学校名+school district」と入力して検索をすると出てきます。

申請書類を準備してメールで送る

以下をメールで送りました。

School enrollment

School DistrictのHPより入学申込書をダウンロードして記入し、オンラインで申請

Birth Certificate

“出生証明書”です。日本にはありませんので“戸籍謄本”で代用します。市区町村より取り寄せ、主人の会社に英訳を依頼してそれを提出しました。

パスポートのコピー

両親のパスポートのコピー(Original document of Parent or Guardian/Caregiver identification)
子供のパスポートコピー(Original document of Student Identification)

住所証明書の原本(Proof of Residency)

アメリカでの住所が記載されている公共料金支払い請求書や、賃貸契約書

School District より聞かれた質問

・Father’s Official First and Last Name & Phone Number (if he is here in the US)

・Mother’s Official First and Last Name & Phone Number (if she is here in the US)

・Are either of the parent names above the step parent?
If so, please state which one

・Child’s Name:

・Date of Birth for the child

・Most current grade that the child has completed

・Home Address

I will also need to know if the parent(s) name are on the lease or mortgage

* If the family lives with someone else they will need to complete a Residency Affidavit

・Does the child have English Skills (speaking/understanding)

・1st Language that the child learned to speak

・What Country was the child born in?

・Date of Entry for the child into the United States?

必要な予防接種を受ける

アメリカの小学校就学に必要な予防接種の証明書は、子供が渡航後に然るべき機関でチェックを受け、証明をしてもらわないと就学を認めてもらえません。

渡航前にまだ予防接種を受けられる日程があるようであれば、海外渡航クリニックでアメリカの学校へ入学する際に必要であろうものを追加で受け、出生後から今に至るまでに受けた接種の記録を英訳して持っていくと良いです。

予防接種の英訳

バージニア州渡航後にしたこと

Immunization Record(予防接種証明書)の確認と追加接種、school health check up(就学前検診)

School Districtより、まず日本で受けてきた予防接種の履歴を自分のHomeDoctorか保健所でチェックしてもらうように連絡がきました。
それを終えないと進学手続きが出来ないとのこと。

私達は紹介された保健所に予約をとって行きましたが、ここでホームドクターを探しておき予約を入れてチェックしてもらえば良かったなと後々思いました。

なぜなら、その後にschool health check upという就学前検診も受けなくてはならないし、小学校入学時の書類に”かかりつけ医の名前””連絡先””病院”を記入する書類がたくさんあったからです。

School Districtに提出する“Immunization Record(予防接種証明書)”、school health check up(就学前検診)のフォームは、School Districtでも、Home DoctorのHP内にもあります。
分からない場合は問い合わせをすると良いでしょう。

入学申込書

入学手続き

予防接種の記録とSchool Check Upの書類が整いSchool Districtに提出すると、入学の手続きをしにOfficeへ来るよう連絡が入りました。

我が家の場合、その連絡が土曜日の夕方にあり、「月曜日の09:00に来てね!」とメールが入っており、突然でびっくりしました。
繁忙期であったためかもしれませんが、ショートノーティス さすが!と思ってしまいました。

当然、手続きの場所はほぼ車でないと行けない場所なので、渡航後すぐに車の運転には慣れておいたほうが良いと思います。

英語テスト

事務的な説明を聞き書類にサインをした後、娘たちの英語力テストがありました。
テストは別室にて担当者と娘のみで行います。
娘に内容を聞いたところ、簡単な本を音読する、質問に答える事だったと言っておりました。
そのテストの結果で、就学する学年が決まります。

School Supply List(小学校へもっていく学用品のリスト)

School Supply Listとは、小学校で子供達が使用したり、共有で使ったり、先生が使うための文房具のリストです。

Open House(Meet Teacher)までに持っていくなど、学校より指定されます。

実際に自分が使ったことないものだったので、ノートひとつにしても一体どんなノート?これってどこで売っているの?など、苦労しました。

今はインターネット上でもorderができます。
Targetという大手スーパーでは”小学校の名前””学年”を入れると、Targetで取り扱っているものを”お買い物かご”に自動で入れてくれるシステムがあったので、その商品の画像を出力して、2~3店舗のTargetやウォルマート、事務用品店を2~3日かけて巡り集めました。

ちょうど時期が小学校開始間近の9月で、どの店舗も品切れが続出、、、揃えるのにとっても苦労しました!

以下が、Fourth gradeで指定された持ち物です。

dry erase board double sided with lines
6 one subject notebook 100 pages
dry eraser or chalkboard eraser
6 low odor black dry erase markers
classic color washable wide tip markers
1 pack of 24 Crayola crayons
4 yellow highlighters
1 blunt tip scissors
1 pair of ear buds with case headphones
3 packs of wide rule filler paper 100 count
2-inch 3 ring binder
4 folders with 2 pockets
3 packs of 3×3 Post It sticky notes – yellow
3 large boxes of facial tissul
20 clear letter size page protectors
12 LARGE glue sticks.
plastic pencil box
large pink eraser
1 set of 24 color pencils
36 sharpened #2 yellow pencils
girls – snack size zip bags 50 count
boys – sandwich size zip bags 50 count

Open House(Meet Teacher) =新学年が始まる前のイベントに参加

新学年が始まる前に、Open House(Meet Teacher)というイベントがあります。
教室を確認したり、新しい先生とお会いして自己紹介したり、机の確認をしたり、School Supply Listの物品を決められた棚にしまったり、新学期までに作成しなくてはならない書類をもらったりします。

アメリカの小学校が初めての我が家。
小学校のエントランスに入るなり、立っていた受付の方に「今日が初めてなんです」と伝えたところ、「あー!OOちゃんとOOちゃん!?はじめまして!!待っていたのよ!!ちょっと待っていてね!」と校長先生を連れてきてくれ、校長先生が教室まで連れて行ってくれました。

そこでESLの先生も直々に来てくれて挨拶をし、小学校のこと、ESLのこと、困っている事はないかなどとても丁寧に対応をしてくれました。

担任の先生方も、多国籍の子供達に慣れており「大丈夫よ!話せなくたって!!頑張って小学校においで!最初はhelloからはじめましょ!」と、緊張した子供達を前にとても明るい対応をしてくれました。

日本の小学校とは違い、学校全体が異国人に対して寛容で、先生も生徒一人ひとりの気持ちに寄り添っているように感じました。
とにかく元気で明るく陽気な先生ばかりで、学校全体に活気がありました!

学年の問題はどうする?我が家の小5、小4の子供の場合

我が子の英語レベルを考えると、学年の選定はとても悩ましい問題です。

まさに我が家は、長女は生まれ月でいくと現地校で6’th Grade、すなわち“Middle School”からとなってしまいました。

日本では、早生まれの子供が一つ学年を下げるということはできないのですが、 アメリカでは普通に子供の学年を一つ下げる選択ができます。

子供の学年を1つ下げてじっくりと学校生活に取り組めるようにと、一定数のご家庭がこの選択肢を選んでいます。
一年遅れてかわいそうという考えは全くありません。

我が家の場合も、英語力はおろか、本人がアメリカの学校システムに慣れていないこともあり、ダウングレードしてもらいました。

しかしながら、帰国してから編入するときに、このダウングレードの結果が災いして、日本で一学年下になってしまったらどうしよう!と心配になり、実際に居住していた市と、私立の中学校受験科に電話をして確認をしました。

以下が、それぞれの学校から得た回答です。

公立中学校の場合

編入する学年については、海外で就学していた学年ではなく、原則、子供の年齢に応じた相当学年に編入します。
現在、小学5年生及び小学4年生の娘たちが3年後に帰国する場合、それぞれ中学2年生と中学1年生に編入することになります。

私立中学校の場合

海外の滞在歴は、帰国子女枠に関係しますが、アメリカ帰国時に7’thグレード(日本の中学校1年生)のため、中学受験が受けられないということはありません。

要するに、日本の義務教育期間である中学3年生までに帰国する分には何も問題はないですが、気を付けないといけないのは、高校入学の条件が「現地校の9gradeを終了していること」ことなので、帰国時期が高校受験というお子様は、学年選びにも注意が必要です。

現地校のあれこれ

その他、日本の学校とは違うな、さすがだな!と思った点を以下に書いてみます。

PTA、ボランティア、寄付

やれる人がやるという精神で、たとえ参加できなくても気にする人はいらっしゃらないようです。

小学校からの連絡や先生に連絡したい時

小学校へ通うための誓約書や登録用紙の記入など、ほぼすべての手続きを小学校のポータルサイトからログインして行います。
これは、子供に何かを持たせないための工夫なのかもしれませんが、是非日本でもマニュアル化からデジタル化して欲しい所だなと思いました。

学年のFacebookページや学年のポータルサイトが有ったりなかったりする

学年によって、Facebookページがあったり、ポータルサイトを作っている学年もあったり、なかったりします。
特になくても困りませんが、あるとよりクラスや学年の雰囲気を知ることが出来ます。

バージニア州駐在した我が家の現地校入学まで|まとめ

色々と書き連ねましたが、不明な点は明瞭になるまでSchool Districtの担当者や、連絡先をしっている小学校にでも聞くと良いです。
皆さん、とても親切に対応してくれると思います。

この記事が、これからお子様を伴って渡航されるご家族の小学校準備お役に立てますように!

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