アメリカ赴任が決まり、就学年齢のお子さんを連れて現地校に転入することになると、日本と違う年度の始まり、学年の問題をどうしたら良いのか、どんな手続きが必要なのか、疑問がわいてきますね。
この記事では、アメリカの公立の学校(現地校)に入るまでの流れを、学校の探し方から、申込み、必要な書類、学年の決まり方、英語の心配まで、順番に紹介します。例として、筆者の住むカリフォルニア州サンフランシスコ郊外の学区の画面や書類をお見せします。州や学区によって違うところは、その都度書いています。
この記事でわかること
- 入学の窓口は学区(School District)。住所が決まったら学区のサイトで申し込み、予約した日に書類を持って行き、英語のテストと学年の確認をします
- 学校の探し方:公立・チャーター・私立の違いと、住所から学区を調べる方法
- 必要な書類の一覧と英語(身分証・住所の証明・予防接種の記録・在学証明書など)
- 入学願書(Enrollment Form)で聞かれることと、答え方
- アメリカの学年の計算の仕方と、日本の学年との早見表・学校が始まる時期
- 英語が話せなくても大丈夫?ESLと英語のテスト
- 希望の学校に入れなかったときにできることと、筆者の家族の例
- 学区のオフィスで使える英語(会話例とフレーズ)
- バージニア・ニューヨーク・クパチーノなど、都市別の先輩ママの体験談
アメリカの現地校に入るまでの流れは?
渡航が決まってから入学までは、だいたい次のような流れです。ご主人が先に渡米して家を決め、家族はあとから現地に入る場合は、家が決まった時点で学区への連絡を始められます。
| いつ | すること | 英語 |
|---|---|---|
| 渡航が決まったら | 住む地域の学区と学校を調べる | School District(学区) |
| 家が決まったら | 学区のサイトで、申込みの流れと締め切りを確かめる | Enrollment(入学の申込み) |
| 渡航前 | 書類をそろえる(戸籍謄本や予防接種の記録の英訳など) | Proof of Residency(住所の証明) |
| 到着後 | オンラインで申し込み、書類を持って行く日を予約する | Schedule an appointment(予約する) |
| 到着後 | 予防接種の記録を確認してもらい、足りない分を受ける | Immunization Record(予防接種の記録) |
| 手続きの日 | 書類の確認、英語のテスト、学年の相談 | English test(英語のテスト) |
| 入学前 | 学用品をそろえ、学校の説明会に行く | School Supply List(学用品のリスト) |
*新学期が始まる前の夏に転入手続きをするケースを想定していますが、年度の途中で転入する場合も、基本的な流れは変わりません。
アメリカの学校はどう探す?学区の調べ方
見知らぬ土地での学校選択も、日本にいながらある程度のリサーチが可能です。
赴任先の都市で、先輩ママがどう学校を探したかは「先輩ママの都市別の体験談」にまとめています。
公立・チャーター・私立はどう違う?
アメリカの学校は、公立(パブリック)、チャーター(公費で運営される公立の一種)、私立(プライベート)に分かれています。
| 種類 | 英語 | ひとこと |
|---|---|---|
| 公立 | Public school | 住む場所(学区)で通う学校が決まります。授業料はかかりません |
| チャーター | Charter school | 費用は公立と同じですが、クラスの編成やカリキュラムに特徴があります。抽選式が多く、申込みの締め切りがあります |
| 私立 | Private school | 金額が高く、学校ごとに申し込みます |
インターナショナルスクールも私立の学校です。申込書の書き方は「申込書は英語で?application formの書き方|インターナショナルスクールの記入例」で紹介しています。
この記事では、住む場所によって通える学校が決まる公立の学校(現地校)に焦点を当てます。
住所から学区を調べるには?
住所が決まったら、まず、ご自宅から一番近い学校(通わせたい学校)がどこの “School District”(スクール・ディストリクト)に属しているかを確認します。学校のホームページからたいてい検索できますし、わからなければ、検索エンジンで学校名と“School District” などとキーワードを入れると探すことが出来ます。
学区のサイトには、住所を入れると通う学校がわかるページ(「School Locator」「Find My School」「Boundary Map」など、名前は学区によって違います)があることが多いです。不動産のサイトでも、物件ごとに通う学校が書かれていることがあります。ただし、学校の空きの状況によっては近くの別の学校になることもあるので、目安と考えましょう。
住む町の学区の名前がわからないときは、アメリカの教育省の統計機関(NCES)の「Search for Public School Districts」(https://nces.ed.gov/ccd/districtsearch/)で、町の名前から学区を探すこともできます。
学校の評判はどう調べる?
アメリカには「GreatSchools」(https://www.greatschools.org/)というサイトがあるので、そこに、これから住むであろう地域の名前をいれて、学校の評判を確認すると良いでしょう。英語のサイトですが、学校ごとの評価が10段階の数字で出るので、英語が読めなくても判断に役立たせることができます。Compareを選択していくと選んだ学校を比べることができます。
学校名をクリックすると、テストの点数(Test Scores)や生徒の構成などの情報を見ることができます。ただ、大都市の場合は特に、高いTest Scoreだけで学校を選ぶと、勉強量、競争率とお子様の負担が大きくなります。お子さんにどのような環境を与えたいのかよく考えて選ぶことが必要です。
会社近辺の学校の評判が良くない場合は、隣町を調べてみることをお勧めいたします。また、子供の数が多い地域では、家の候補が決まったら賃貸契約を結ぶ前に、希望の学校に直接問い合わせて空き状況を確認することも出来ます。直接、学校とコンタクトして、セクレタリーや事務の担当者の反応から、そこがどんな学校か印象がわかるのでおすすめです。
入学の申込みはどこでする?
公立学校では入学や転入に関する諸手続きなどは、近隣のいくつかの学校を管轄するオフィス(学区のオフィス)がまとめて行うのが普通です。日本のお役所のようなところです。オフィスがエリア内の学校の生徒数を調整したり、年間のカレンダー、就業時間などの規定を定めています。
転入に関する情報は、学区のホーム画面から“Enrollment”(入学)をクリックします。

必要書類、手続き、タイムラインについてなど転入学に関する情報は全てここに網羅されていますので、まずはざっと一読しましょう。特にタイムラインは必ず目を通して、受付の締め切り日を確かめます。筆者の学区では、転入の時期にはたいてい第1募集期間は終了していて、第2、第3、第4受付の締め切り日が決められていました(募集の時期や回数は学区によって違います)。
上の学区のように、オンラインで申込書を出し(Online Enrollment)、そのあと書類を持って学区のオフィスへ行く日を予約する、という2段階のところがよくあります。オンラインの申込みだけで終わる学区や、学校で受け付ける学区もあるので、学区のサイトで確かめましょう。
必要書類が準備出来たら、オフィスに訪問するアポイントを取ります。いきなり書類を持って訪ねても夏の間は担当者が不在の日があったり、そもそもオフィス自体がクローズしていたり、予約なしでは受付けてくれない場合もありますので、必ず事前に確認しましょう。気になることがあれば、聞きたいことをメモにまとめておくのがオススメです(英語表現については「学区のオフィスで使える英語」で紹介しています)。
入学手続きに必要な書類は?
以下に学校の転入手続きに必要な書類の一例をご案内します。州やお住いの地域によって多少異なる可能性がありますので、必ず事前にディストリクト・オフィスのウェブサイトからご確認下さい。
| 書類 | 英語 | ひとこと |
|---|---|---|
| 親の身分証明書 | Parent/Guardian Identification | 多くの学区ではパスポートで足ります |
| 子どもの身分証明書・年齢がわかる書類 | Student Identification/Birth Certificate | パスポートでよい学区が多いです。出生証明書を求められ、戸籍謄本(Family Register)の英訳を出した家庭もあります |
| 住所の証明 | Proof of Residency | 公共料金の請求書と賃貸契約書など、住所を証明できる書類(2種類の原本を求める学区もあります。着いたばかりで請求書がまだないときは、何で代わりにできるか学区に聞きましょう) |
| 入学願書 | Enrollment Form/Registration Form | オンラインで記入し、印刷して署名します(画面で署名する学区もあります) |
| 予防接種の記録 | Immunization Record | 英訳した記録を用意します。足りないものは現地で受けます |
| 家庭で使う言葉の質問票 | Home Language Survey | 家で何語を話すかを答えます。英語のテストを受けるかどうかの判断に使われます |
| 在学証明書・成績証明書 | Certificate of Enrollment/Transcript | 前の学校の記録を求められることがあります。日本の学校で英文の在学証明書や成績証明書を出してもらえるか、渡航前に相談しておくと安心です。中学生・高校生は特に大切です |

住所の証明で気をつけることは?
筆者の住むエリアでは、身分証明書と住所の証明は全て原本が必要でコピーは不可となります。
稀に公共料金の宛名がスペルミスなどで、正しく記載されていないと証明書類として受理してもらえず、再度アポイントを取って出直すことになってしまいますので注意が必要です。(アメリカではよくこんなことが起こります・・・)実際に、筆者は(2度も!)公共料金の宛名のスペルミスがあり、訂正に数週間時間をロスしたことがあり、単純な書類ではありますが早めに準備を始めましょう。
予防接種の記録はいつ準備する?
日本で受けているものだけでは足りないことが多く、現地で追加の予防接種を受けます。追加の接種とそれを記入した証明書は、渡米して受けることになります。もし、近くに日本語対応の医療機関があれば、健康手帳や和文の予防接種記録を持参すれば、足りないものを注射して英文証明書を作成してくれます。そうでなければ、英訳した予防接種の記録があると現地の病院でスムーズです。
多くの駐在員のご家庭では、先行して渡米したご主人が住まいを決め、家族は数ヶ月後に現地入り、というパターンが多いかと思います。まずはご主人に住所の証明や入学願書の手配などを進めてもらいながら、お子さんが現地入りしたら出来るだけ早く、スムーズに追加の予防接種が受けられるよう、渡米前に医療機関を調べたり、予約を入れておくなど準備しておくと良いでしょう。
どの州でも、学校に通うには決められた予防接種が必要で、必要なワクチンは州の決まりによって違います。足りない接種を受ける予定があれば、先に通い始められる学区もあります。健康診断の書類や結核(TB)の検査・問診を求める学区もあるので、あわせて確かめましょう。学区のサイトの「Health Services」などのページに、その年の決まり(Immunization Requirements)が載っています。ワクチンの英語の名前や記録表の読み方は、記事『「予防接種」は英語で?ワクチン名一覧と記録表の読み方・予約の英会話』で紹介しています。
ソーシャルセキュリティ番号(SSN)がまだないときは?
申込書に、ソーシャルセキュリティ番号(Social Security Number)の欄があることがあります。渡米したばかりで番号がまだないときは、空欄のままでよいか、学区の担当者に「We don’t have a Social Security Number yet.(まだ番号がありません)」と伝えて相談しましょう。
入学願書(Enrollment Form)では何を聞かれる?
申込書(Enrollment Form)や学区からのメールでは、次のようなことを聞かれます。英語の言い回しは学区によって少しずつ違いますが、聞かれる内容はだいたい同じです。
| 聞かれること | 英語 | 答え方のヒント |
|---|---|---|
| 子どもの名前・生年月日 | Child’s legal name/Date of birth | パスポートと同じつづりで書きます。日付は「月/日/年」の順のことが多いです |
| 最後に修了した学年 | Most current grade completed | 日本の学年を、「3rd grade in Japan」のように書きます。学年の途中で日本を出たときは、修了した学年と在籍していた学年のどちらを書くか、学区に聞くと確実です |
| 最後に通った学校 | Most recent school attended | 日本の学校名をローマ字で書きます |
| 住所・契約者 | Home address/Is the parent’s name on the lease? | 賃貸契約書に親の名前が入っているかを聞かれます |
| 英語が話せるか | Does the child have English skills? | わかる範囲で正直に答えます。英語のサポートを決める参考になります |
| 最初に覚えた言葉 | First language the child learned | Japanese と答えます |
| 生まれた国・アメリカに入った日 | Country of birth/Date of entry into the U.S. | 入国した日(Date of entry)は、パスポートの入国スタンプなどで確かめておきましょう |
| 希望の学年 | Requesting grade | 年齢で決まる学年(Registering for grade by age)と別に、希望を書く欄があることも |

アメリカの学年はどう決まる?計算の仕方
アメリカの学年は、「ある日(基準の日)の時点で何歳か」で決まります。基準の日は9月1日の州がいちばん多く、その場合は9月1日までに5歳になっている子がキンダーガーテン(Kindergarten:小学校の最初の学年)に入り、そこから1年ごとに1st grade、2nd grade…と上がります。ただ、基準の日は州や学区によって違い(たとえばバージニア州は9月30日)、ニューヨーク州のように学区が決める州もあります。住む学区のサイトで確かめましょう。
計算の仕方は、「基準の日の時点の年齢 − 5」です。答えが1なら1st grade、0ならキンダーガーテンになります(例:9月1日に8歳 → 3rd grade)。
カリフォルニア州には、キンダーの前の年に4歳で通える公立の学年「TK(Transitional Kindergarten)」もあります。キンダーが義務教育ではない州もあり、何歳から通わなければならないかも州によって違います。
日本の学年と比べると?早見表
基準の日が9月1日の場合の目安です。
| アメリカの学年 | 9月1日の年齢 | 日本の学年(9/2〜4/1生まれ) |
|---|---|---|
| Kindergarten(キンダー) | 5歳 | 年長 |
| 1st grade | 6歳 | 小学1年 |
| 2nd grade | 7歳 | 小学2年 |
| 3rd grade | 8歳 | 小学3年 |
| 4th grade | 9歳 | 小学4年 |
| 5th grade | 10歳 | 小学5年 |
| 6th grade | 11歳 | 小学6年 |
| 7th grade | 12歳 | 中学1年 |
| 8th grade | 13歳 | 中学2年 |
| 9th grade | 14歳 | 中学3年 |
| 10th〜12th grade | 15〜17歳 | 高校1〜3年 |
9月2日〜4月1日生まれの子は、日本と同じ学年です。4月2日〜9月1日生まれの子は、日本の学年より1つ上の学年になります。たとえば、日本で小学5年生の6月生まれの子は、9月からは6th grade です。6th grade からミドルスクール(Middle School:日本の中学校にあたる学校)になる学区も多く、急に中学生になる、ということもあります。9th grade(日本の中学3年)からはハイスクール(High School)で、取った単位(credit)と成績証明書が大切になります。小学校・ミドルスクール・ハイスクールの分け方は学区によって違います。
アメリカの学校は何月から始まる?
アメリカの新学年は、8月中旬から9月上旬に始まる学区が多いです(学区によって違い、8月の初めに始まるところもあります)。始まる日は、学区のサイトの「School Calendar」(学年暦)で確かめましょう。学年を決める基準の日(9月1日など)と、学校が始まる日は別のものです。
学年を1つ下げることはできる?
学年を下げるかどうかを、学区のオフィスで相談することもできます。夏生まれ(6月から8月末)の子供たちは、学年を一つ下げた方が良いのか、特に男の子を持つアメリカ人の親は、キンダーガーテン就学前に悩みどころです。一つ下の学年に入ることでリーダーシップや自己肯定感、自信などを育むことが出来るのではないかと期待するからです。
日本人の場合は、お子さんが英語の授業についていけるか学業面での心配もあり、オフィスや学校から学年を一つ下げることについて聞かれると、それも良いかなと思われるかもしれません。ただ、その場合は、現地在住のアメリカ人と違って、将来、日本の学校に戻る時にどうするのか、など新たな課題もありますので慎重に検討しましょう。
文部科学省の案内(https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/shugaku/detail/1422243.htm)では、海外から帰国して日本の公立の小・中学校に入るときは、原則として年齢に合った学年に編入します。学年を下げたあとに帰国するときのことを、実際に学校に問い合わせた家庭の例は「バージニア州の家族の体験談」で紹介しています。
英語が話せなくても入学できる?
英語が話せなくても、公立の学校には入学できます。申込みのときの「家庭で使う言葉の質問票(Home Language Survey)」で英語以外の言葉を使うと答えると、英語の力を見る簡単なテストを受け、必要な子は ESL(English as a Second Language:英語を母語としない子のための英語の授業)などのサポートを受けます。テストの日は、申込みの日にその場で行う学区も、あとで学校で行う学区もあります。
英語については、ディストリクトや地域によってESLなどの特別プログラムが異なりますので、具体的にどのようなサービスが受けられるのか確認しておくと安心です。学年にもよりますが、親の心配を他所に、意外と子供は逞しく英語環境に順応してくれるものです。
ESLについてなど、ぜひこちらの関連コラム「海外赴任で子供の英語はどうなる?現地校に通った4人の体験と渡航前の準備」もご参照ください。
希望の学校に入れなかったらどうする?
無事に手続きが終わり、あとは入学通知を待つだけ・・・と安心していたら結果を見てびっくり、希望とは違う学校にアサインされてしまうことがあります。特に、子供の数が学校の数以上に増えているエリアなどで度々起こり、日本から来たばかりの駐在員家庭では、アメリカの学校がこれほどまでに定員に厳格だということを知らず、慌ててしまうことがよくあるのです。
これは、“1人の生徒に付き公的資金がいくら与えられるか”という公立学校ならではの予算の問題が背景にあり、転入生1人くらい気軽に追加してあげましょう、という訳にはいかない事情とも絡んでいます。そのため、正規の募集時期(筆者の学区では2-3月)以降に手続きする転入生の場合、子供の数が多い地域では、第一希望校には入れない可能性が出てくるのですが、ここで必ずしもがっかりする必要はありません。
そんなときは、学区に「キャンセル待ち(Waitlist)」に入れてもらったり、「転校の申込み(Transfer request)」を出したりできることがあります。学区の中での転校は「Intradistrict Transfer」、ほかの学区の学校へは「Interdistrict Transfer」と呼ばれます(上の学区の画面の左のメニューにもあります)。
以下に2つの実例をご紹介します。
ケース1:第一希望と違う学校になったけれど、キャンセル待ちで入れた
実際に起こった我が家のケースです。隣町から引越し、6月に娘のキンダーガーテン入学の手続きをして、蓋を開けてみたら希望とは全く違う学校にアサインされてしまいました。自宅からの徒歩の距離をコンピューターが自動で計算する仕組みで、一番近い希望校が満席のため、2番目に近い学校に回されてしまいました。
第一希望の学校に通わせたくて苦労して家を決めたのに・・・と一時は絶望的になりましたが、トランスファー願い(転校願い)を出してウェイトリストに載せてもらっていたところ、学校が始まる直前に無事に希望の学校から入学許可がおりました。
夏休み期間中はアメリカ国内でも引越しする家庭が多く、元々行く予定だった学校のオファーを断る生徒も出てくるため、そこで空席が出ると希望校に入れることがあるのです。逆に我が家は、以前住んでいた街で通う予定だった学校のオファーを断ったので新しく入れた人がいたかもしれません。
このように特に夏場は生徒の出入りが頻繁ですので、希望校から漏れてもトランスファー願いを提出し、席が空くのを待ちましょう。
ケース2:兄弟で違う学校になったときは?
兄弟3人、真ん中の子の学年だけ空きがなく、一人だけ違う学校にアサインされてしまった、というケースもあります。少し離れた学校なら全員同じ学校に行けるということで、こちらのご家庭では親の送迎負担を考えると、少し遠くても3人揃って通える学校を選びました。
ただ、このような場合も、学校が始まって間もなく空席が出る、翌年は希望校に空きが出て通えるようになった、ということも多々あります。こちらの3兄弟の家庭では、空きが出たタイミングで一度は転校を検討しますが、またゼロから新しい環境に慣れるのは親子共々大変なので、そのまま少し離れた学校に通い続けることにしたそうです。
親の負担はかかるけれど、兄弟違う学校に通わせる。または空きが出た時点で希望校に転校する、など、家庭によって、子供によっても様々なケースが想定されます。
初めて小学校に入学するTK*やキンダーガーテンなど新規生徒でクラス編成をする場合は特に顕著ですが、1年生以上の学年でも空きがないと希望校には入れない、ということが起こり得ます。
*TK(Transitional Kindergarten)は、キンダーの前の年に通えるカリフォルニア州の公立の学年です。以前は9〜12月生まれの5歳児に限られていましたが、少しずつ広がり、2025-26年度からは9月1日までに4歳になる子が通えるようになっています。
学区のオフィスで使える英語は?
書類を持って学区のオフィスへ行ったときの会話の例です。
StaffHi, how can I help you?
(こんにちは、ご用件は何ですか?)
YouHi, I’d like to enroll my daughter in school. We just moved here from Japan.
(こんにちは、娘を入学させたいです。日本から引っ越してきたばかりです。)
StaffWelcome! Did you complete the online enrollment form?
(ようこそ!オンラインの申込書は出しましたか?)
YouYes, I did. Here are our passports, the lease, and a utility bill.
(はい、出しました。こちらがパスポートと賃貸契約書、公共料金の請求書です。)
StaffThank you. Do you have her immunization record?
(ありがとうございます。予防接種の記録はありますか?)
YouYes. This is the English translation of her record from Japan.
(はい。日本の記録を英語に訳したものです。)
StaffGreat. She’ll take a short English test today.
(わかりました。今日、短い英語のテストを受けてもらいます。)
YouOK. Does the school have an ESL program?
(わかりました。その学校にESLのクラスはありますか?)
| 言いたいこと | 英語 | ひとこと |
|---|---|---|
| 入学の手続きの予約をしたい | I’d like to make an appointment for enrollment. | 電話やメールで |
| 何を持って行けばいい? | What documents do I need to bring? | 予約のときに聞いておくと安心です |
| 日本から引っ越してきました | We just moved here from Japan. | 最初にひとこと伝えると話が早いです |
| 3年生に空きはありますか? | Is there an opening in 3rd grade? | 学年は「1st grade」「2nd grade」… |
| キャンセル待ちに入れてください | Can we be put on the waitlist? | 希望の学校がいっぱいのとき |
| ESLのクラスはありますか? | Does the school have an ESL program? | 英語のサポートがあるか |
| 学年について相談したいです | I’d like to talk about which grade she should be in. | 学年を下げるか迷うとき |
| いつから通えますか? | When can she start school? | 息子なら she → he |
入学が決まったら何をする?
入学が決まると、学校から学用品のリスト(School Supply List)が届きます。ノートやペンの数まで細かく決められているので、早めにそろえましょう。リストの英語は「School Supply Listとは?海外の学校の学用品の読み方・そろえ方と売り場の英語」で紹介しています。
新学期の前には、教室や担任の先生に会える説明会(Open House や Meet the Teacher)がある学校もあります。Open House の意味は「Open House=見学会・説明会」でも紹介しています。入学のあとの先生へのメールや欠席の連絡など、学校で使う英語は「現地校・インターの保護者の英語」に場面別にまとめています。
先輩ママの都市別の体験談は?(学校探し・入学)
学校探しのしかたや入学までの流れは、住む都市によってずいぶん違います。このサイトには、アメリカのいろいろな都市で子連れ駐在をした先輩ママの体験談があります。赴任先に近い都市の記事を読んでみてください。
現地校(公立の学校)の探し方・入学
| 都市 | 記事 | わかること |
|---|---|---|
| バージニア州リッチモンド | 小5・小4の姉妹が入学するまで | 学区とのメールのやりとり、英語のテスト、学年を下げた理由と帰国のときの学年 |
| ニューヨーク | 幼稚園/小学校選び 5つのポイント | 幼稚園・小学校を選ぶときに気をつけたいこと |
| ニューヨーク | 住居と学校探し 実践編 | 学校と家をどう決めたか |
| ニューヨーク | 日本語で読めるおすすめ情報サイト5選 | 学校探しに使える日本語の情報サイト |
| カリフォルニア州クパチーノ | クパチーノ小学校・現地校の探し方や入学準備に必要なもの | 学校のレベル・雰囲気と、入学の準備 |
| テキサス州ヒューストン | 子連れ駐在/子育て体験談 | 子連れで暮らしてみた体験談(学校を含む) |
日本人学校・日本語補習校・幼稚園
| 都市 | 記事 | わかること |
|---|---|---|
| ニュージャージー州 | ニュージャージー州日本人学校ってどう?体験談まとめ | 日本人学校に通った体験談 |
| ミシガン州 | ミシガン駐在で通った日本語補習校情報と体験レポート | 週末の日本語補習校の様子 |
| ペンシルベニア州フィラデルフィア | フィラデルフィア駐在で通った日本語補習校と体験レポート | 日本語補習校の様子 |
| イリノイ州シカゴ郊外 | 日本人駐在員が利用する幼稚園/保育園まとめ | 日本人家庭がよく使う幼稚園・保育園 |
イギリス・中国・ベトナム・インド・オーストラリアなど、アメリカ以外の国の学校の体験談は、学校・教育のまとめページの「9. 都市別の学校情報」にまとめています。
アメリカ現地校の入学手続きのまとめ
子供にとって最良の選択をしてあげたいと願うのが親心、学校の諸手続きは自ずと緊張感が高まりますね。慣れない電話やメール、対面での英語対応、オフィスや学校スタッフとのやりとりだけでも一苦労です。
入学の窓口は学区(School District)です。住所が決まったら学区のサイトで申込みの流れと締め切りを確かめ、身分証・住所の証明・予防接種の記録などの書類をそろえましょう。学年の決まり方や必要な書類は州や学区によって違うので、わからないことは学区の担当者に聞くのがいちばんです。
渡米前から準備出来ることは着々と進め、現地に入ったらスムーズに手続きが行えるよう段取りしておくと安心でしょう。
よくある質問
Q. アメリカの小学校は何歳から入りますか?
A. 9月1日を基準にする州がいちばん多く、その場合は9月1日の時点で5歳になっている子がキンダーガーテン(小学校の最初の学年)に入ります。基準の日は州や学区によって違うので、住む学区のサイトで確かめましょう。
Q. アメリカの学年は、日本の学年とどう違いますか?
A. 基準の日が9月1日の場合、9月2日〜4月1日生まれの子は日本と同じ学年、4月2日〜9月1日生まれの子は日本より1つ上の学年になります。学年は「基準の日の時点の年齢 − 5」で計算できます(0ならキンダーガーテン)。
Q. アメリカの学校は何月から始まりますか?
A. 8月中旬から9月上旬に始まる学区が多いです。始まる日は学区によって違うので、学区のサイトの「School Calendar」で確かめましょう。
Q. アメリカの学区はどうやって調べますか?
A. 学区のサイトの「School Locator」「Find My School」などで住所を入れると、通う学校がわかることが多いです。「学校名 School District」で検索する方法もあります。学校の評判は GreatSchools というサイトで比べられます。
Q. 入学手続きにはどんな書類が必要ですか?
A. 親と子どもの身分証(パスポート)、住所の証明(公共料金の請求書や賃貸契約書)、入学願書、予防接種の記録などです。原本が必要な学区もあるので、学区のサイトで確かめましょう。
Q. 年度の途中でも転入できますか?
A. 年度の途中でも転入でき、手続きの流れは変わりません。ただし、その学校に空きがないと、近くの別の学校になることがあります。
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