海外ではケーキやカップケーキのデコレーションにアイシングを使うことが多いですが、日本のケーキと言えばやはり生クリームですよね。
アメリカのスーパーには、乳脂肪分の違いによっていくつもの種類の生クリームが並んでいて、最初は戸惑う駐在妻の方も多いはず。
ここでは、ケーキ作りに使える生クリームの英語表記の違いをまとめました。
この記事でわかること
生クリームの種類は?乳脂肪分の早見表
アメリカのスーパーの生クリーム売り場には、乳脂肪分(milkfat)の違いによって主に4つの種類が並んでいます。まずは早見表で全体像をつかみましょう。
| 種類(英語表記) | 乳脂肪分 | 主な用途 |
|---|---|---|
| Heavy Cream/Heavy Whipping Cream | 36%以上 | ホイップ・デコレーション、コクを出したい料理 |
| Whipping Cream(Light Whipping Cream) | 30%以上36%未満 | 軽めのホイップ、デザート |
| Light Cream(Coffee Cream) | 18%以上30%未満 | コーヒー・紅茶に入れる(泡立て不可) |
| Half & Half | 10.5%以上18%未満 | コーヒー用、少しコクを出したい料理 |
Heavy Cream と Whipping Cream の違いは?
ケーキの飾りつけに使うなら、heavy cream や “heavy whipping cream がおすすめです。”whip” は「泡立てる」という意味です。
乳脂肪分は36%以上と生クリームの中で最も高く、泡立てるとしっかりとしたコシが出て形が長持ちするため、ホイップクリームの絞り出しや本格的なデコレーションに向いています。
パッケージにはheavy creamと”heavy whipping creamの両方の表記が見られますが、アメリカでは同じ乳脂肪分36%以上の製品を指すことが多く、基本的には同じものと考えて問題ありません。

Whipping Cream はどんなときに使う?
もう1つデザート作りに使われるのが whipping cream です。
こちらは先に紹介した heavy cream よりも仕上がりが柔らかいため、凝ったデコレーションには向いていません。
乳脂肪分は30%以上36%未満で、heavy creamよりやや軽い口当たりに仕上がります。
繊細な泡立てのデザートや、ムースなど軽さを出したい料理におすすめです。
Half & Half や Creamer は生クリーム?まちがえやすい名前
スーパーでは、生クリームは牛乳売り場の近くに置かれていることが多いですが、似た名前のクリームがいくつかあるので注意しましょう。
“light cream”(コーヒークリーム)は乳脂肪分18%以上30%未満と低めで、コーヒーや紅茶に入れるためのもの。脂肪分が足りないため、泡立ててホイップクリームにすることはできません。
“half & half” は、生クリームそのものではなく、軽いクリームと牛乳を混ぜて乳脂肪分10.5%以上18%未満に調整したコーヒー用のクリームです。
パッケージも似ているため、間違えやすいので注意しましょう。

また、”sour cream”(サワークリーム)は生クリームを乳酸発酵させた酸味のある別の製品で、タコスやベイクドポテトのトッピングなど用途がまったく異なります。
名前が似ているので見間違えないようにしましょう。
もう1つ紛らわしいのが creamer(クリーマー)です。
ここまで紹介した生クリーム類が生乳から作られた乳脂肪分の規格品であるのに対し、creamerの多くはコーヒー用に作られたフレーバー付きの液体・粉末タイプで、乳成分を含まない植物性のものも多く販売されています。
生クリームとは別の売り場・別のカテゴリの商品なので、間違えて手に取らないよう注意しましょう。コーヒー用クリームについて詳しくは、「アメリカで買えるコーヒーの種類・ブランド・淹れ方の英語まとめ」もあわせてご覧ください。

トッピング用のホイップクリームは?
トッピング用のクリームは、すでに泡立ててそのままトッピングできるスプレー缶のタイプや、冷凍(frozen)エリアで売られているカップ入りのタイプもあります。


買うときに知っておきたいポイントは?
アメリカのスーパーでは、生クリームはpint(約473ml)や”quart”(約946ml)単位のパック・紙容器で売られているのが一般的です。
ケーキ作りなど少量しか使わない場合は、まずpintサイズから試すのがおすすめです。

保存は要冷蔵(refrigerated)が基本です。
開封後は品質を保つため、目安として1週間前後で使い切るのが安心です。情報源によっては、高脂肪分のため開封後も1ヶ月程度品質が保たれるとする説明もありますが、安全のためにはパッケージに記載された使用期限をこまめに確認するようにしましょう。
“pasteurized” と “ultra-pasteurized” の違いは?
生クリームのパッケージには”pasteurized”(低温殺菌)または”ultra-pasteurized”(超高温殺菌・UHT)のどちらかが表示されています。
ultra-pasteurized の方が、開ける前の日持ちが長くなります。アメリカのスーパーで見かける生クリームは、ultra-pasteurized の製品が多い傾向にあります。どちらも要冷蔵(refrigerated)で、常温保存はできません。
殺菌の温度や日持ちのくわしい違いは、牛乳の記事「ラクトースフリー牛乳とは?アメリカのミルクの種類・選び方まとめ」でまとめています。
賞味期限(BEST BY)と消費期限(USE BY)の表示の違いについては、「賞味期限の英語表記|EXP・BEST BY・USE BYの意味と海外の日付の見方」で詳しく解説しています。パッケージの期限表示に迷ったときはあわせてご覧ください。
売り場で使える英語フレーズは?
種類が多くてパッケージだけでは判断に迷うときは、こんなフレーズが便利です。
| 言いたいこと | 英語 | ひとこと |
|---|---|---|
| 生クリームはどこですか? | Where can I find heavy cream? | Dairy(乳製品)の売り場にあることが多い |
| これは heavy cream ですか? | Is this heavy cream or whipping cream? | 店員さんにボトルを見せて聞く |
パッケージの成分表示に”36% milkfatのように乳脂肪分のパーセンテージが書かれていることが多いので、種類の見分けに迷ったときはこの数字を確認するのもおすすめです。
まとめ
アメリカの生クリームは、乳脂肪分の違いでheavy cream(36%以上・しっかり泡立つ)、whipping cream(30〜36%未満・柔らかめ)、”light cream”(18〜30%未満・泡立て不可)、”half & half”(10.5〜18%未満・コーヒー用)に分かれています。パッケージの乳脂肪分表示を確認しながら、作りたいデザートや用途に合わせて選びましょう。
見た目が似ている”sour cream”や、コーヒー用のcreamerと間違えないよう、あわせて注意してください。
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