海外で子どもが急に熱を出したとき、いちばん困るのは「どこに連れて行けばいいの?」「症状を英語でどう伝えればいいの?」ということではないでしょうか。
この記事では、海外(主にアメリカ)で子どもを小児科に連れて行くときの流れと、診察室で症状を伝える英語を、会話例の動画と実際の写真でご紹介します。
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無料で受け取る ▼子どもが熱を出したら、海外ではどこに行く?
日本には内科クリニックと呼ばれる個人が開業した病院と、大きな総合病院があります。お子様が風邪を引いた時や、熱が出たときは、まずは小児科のクリニックに行きますよね。この条件は、海外も同じです。
アメリカでは、子どもは小児科医(pediatrician)をかかりつけ医にしている家庭が多く、熱が出たときもまずはその小児科に電話して予約を取ります。イギリスやオーストラリアなどでは、かかりつけの一般開業医を GP(General Practitioner)と呼び、まず GP に診てもらうのが基本です。
まずかかりつけの先生がすべて診断して次にどうするべきか判断し、そこで薬を出して治るくらいのものはほとんどそこだけで解決しますし、状況がひどかったり、検査結果が悪ければ紹介状を書いてもらい、専門医や大きな病院を紹介してもらうという形になります。
よく現地でそのことを知らずに、いいHospitalはないかと周りに聞き、言われたとおり大きな病院に行ってしまうことがあります。すると、まずかかりつけ医に行って下さいと跳ね返され、訳が分からずにどうしたらいいか分からなくなってしまうケースがあるので気をつけましょう。
予約が取れないときや、夜遅く・週末に急いで診てもらいたいときは、予約なしで行ける Urgent Care(緊急外来のクリニック)を使います。命にかかわるような症状のときは、Emergency Room(ER、救急)へ。救急車を呼ぶときは911です。病院の種類と予約の取り方は、「海外で病院を予約する英語」でくわしくご紹介しています。
診察時間外でも、かかりつけの小児科に電話すると、看護師さんの電話相談(nurse line)につながることがよくあります。受診したほうがいいか迷ったときは、まず電話で相談してみましょう。
すぐに受診したほうがいいのはどんなとき?
次のようなときは、様子を見ずに、すぐにかかりつけ医に連絡するか受診しましょう(アメリカの小児科でよく案内される目安です)。
すぐに連絡・受診の目安
- 生後3か月未満の赤ちゃんに、100.4°F(38.0℃)以上の熱があるとき
- 息が苦しそう、ぐったりして反応が弱いとき
- 水分がとれない、おしっこが極端に少ないとき
- 意識がおかしい、けいれんしたなど、命にかかわりそうなときは911へ
この記事は、英語での伝え方をご紹介するものです。受診するかどうかや薬の使い方は、かかりつけの先生や看護師さんの指示に従ってください。

「病院に行く」「小児科」は英語で何という?
ここで気をつけなければいけないことがあります。日本では個人クリニックも総合病院もどちらも「病院に行く」といいますが、海外では、hospitalというのは、あくまで大きな総合病院の意味合いしかありません。
外国で「病院行く」と言うときは、go to hospital ではなくて、see a doctor と言いましょう!
そのほかに、子どもの病院でよく使う言い方をまとめました。
| 日本語 | 英語 | ひとこと |
|---|---|---|
| 病院に行く(医者に診てもらう) | see a doctor | I need to see a doctor.(病院に行かなきゃ) |
| 子どもを病院に連れて行く | take my son/daughter to the doctor | I’m taking my son to the doctor today.(今日は息子を病院に連れて行きます) |
| 小児科医 | pediatrician | クリニックの名前は「〇〇 Pediatrics(小児科)」となっていることが多い |
| かかりつけ医 | family doctor/primary care doctor(PCP) | 保険の書類では PCP と書かれることが多い。イギリスなどでは GP(General Practitioner) |
受診の前に何を準備する?
英語で病気について説明するのは大変難しいことです。でも子どもが具合悪いのはとても心配なので、何とかそのことを伝えたいという気持ちが生まれます。そこで、一番肝心なこと=どんな症状なのかは医者に行く前に英単語を事前に調べていきましょう。
診察でまず聞かれるのは、「どんな症状か」「いつからか」「熱は何度か」の3つです。この3つを英語でメモしておくだけで、ずっと落ち着いて話せます。
症状を伝える英語
まずは「My son is sick.」(息子の具合が悪いんです)、「I think he caught a cold.」(風邪をひいたみたいです)のように伝えます。具体的な症状は「My son/daughter has ~.」(息子/娘は~があります)の形で言います。自分の場合は「I have ~.」です。
| 症状 | 英語 | 伝え方の例 |
|---|---|---|
| 熱がある | a fever | My son has a fever. |
| 咳 | a cough | He has a bad cough.(ひどい咳) |
| のどの痛み | a sore throat | She says her throat hurts. |
| 鼻水/鼻づまり | a runny nose/a stuffy nose | He has a runny nose. |
| お腹が痛い | a stomachache | He says his stomach hurts. |
| 頭が痛い | a headache | She has a headache. |
| 耳が痛い | an earache | He keeps pulling at his ear.(耳をさわってばかりいる) |
| 吐いた | threw up/vomited | She threw up twice last night. |
| 下痢 | diarrhea | He has diarrhea. |
| 発疹 | a rash | She has a rash on her arms. |
| 食欲がない | isn’t eating much | He isn’t eating much. |
| だるそう・元気がない | tired/has no energy | She’s very tired and has no energy. |
「いつから」は since を使って、since last night(昨夜から)、since this morning(今朝から)のように言います。期間で言うときは for two days(2日間)です。
体温は°F(華氏)、体重はポンドで聞かれる
アメリカでは、体温は°F(華氏)、体重はポンド(lb)で話します。「38度」と言っても通じないので、華氏に直して伝えましょう。目安は次のとおりです。
| ℃(摂氏) | °F(華氏) | ひとこと |
|---|---|---|
| 37.0℃ | 98.6°F | 平熱の目安 |
| 37.5℃ | 99.5°F | |
| 38.0℃ | 100.4°F | アメリカでは 100.4°F 以上を「熱がある」とすることが多い |
| 38.5℃ | 101.3°F | |
| 39.0℃ | 102.2°F | 「102度」と言えば約38.9℃ |
| 39.5℃ | 103.1°F | |
| 40.0℃ | 104.0°F |
熱を伝えるときは、「He has a fever of 102.」(102度の熱があります)、「His temperature was 101 this morning.」(今朝は101度でした)のように、°F の数字で言います。
計算するときは「℃×1.8+32=°F」です。体重は「1kg=約2.2ポンド」なので、15kgなら約33ポンド。子どもの薬の量は体重で決まることが多いので、ポンドで言えるようにしておくと安心です。
飲ませた薬・アレルギーもメモしておく
受診の前に解熱剤を飲ませたときは、薬の名前と時間を伝えます。アメリカでよく使う子ども用の解熱剤は、Children’s Tylenol(アセトアミノフェン)と Children’s Advil/Motrin(イブプロフェン)です。

子ども用の解熱剤は、箱の年齢・体重の表に合わせて量を決めます。イブプロフェンは生後6か月未満の赤ちゃんには使わないので、小さい子の場合は先生や薬剤師さんに確認しましょう。
薬や食べ物のアレルギーがあるときは、「He’s allergic to penicillin.」(ペニシリンにアレルギーがあります)のように言えるよう、英語でメモしておきましょう。アレルギーの伝え方は「海外で子どもの食物アレルギーを伝える英語|アレルゲン一覧・ラベル・学校への伝え方」を参考にしてください。
間に合わない時には医者の所でスマホで調べても構わないでしょう。紙に文字とかイラストを書いてもよいのではないでしょうか。説明の時は症状の部位を指したり、程度を現わすのに両手を広げたり、といったジェスチャーを使うと伝わり易いです。
とにかく、お母さんが焦らないこと。しっかりと症状を落ち着いて伝えることです。
診察室での会話例(動画つき)
息子が昨夜から熱と咳とのどの痛みがあり、インフルエンザではないか心配で小児科に連れて行った場面です。
DoctorHi there. What’s going on today?
(こんにちは。今日はどうされましたか?)
YukiMy son has a fever, a cough, and a sore throat. The symptoms started last night.
(息子が熱と咳と喉の痛みがあります。症状は昨夜から始まりました。)
DoctorHow high is his temperature?
(熱は何度ですか?)
YukiIt’s 102°F. I’m worried it might be the flu.
(102度(約38.9℃)です。インフルエンザじゃないか心配で。)
DoctorCan you open wide? His throat is a little red and swollen.
(大きく口を開けてください。喉が少し赤く腫れていますね。)
YukiIs it serious?
(深刻ですか?)
DoctorI’d like to do a quick flu test just to be sure. It takes about 15 minutes, so please wait in the waiting room until I’ll call you.
(念のために簡易検査をしてみましょう。15分ほどで結果が出ますので、お呼びするまで待合室でお待ちください。)
(15分後、結果が出て)
DoctorGood news — it’s not the flu. It’s just a cold. I’ll prescribe some medicine. Does he have any allergies?
(よかったです、インフルエンザではありません。ただの風邪です。薬を処方しますね。アレルギーはありますか?)
YukiNo, he doesn’t. Thank you so much.
(いいえ、ありません。ありがとうございます。)
会話のポイント
「What’s going on today?」「What brings you in today?」は、どちらも「今日はどうされましたか?」の決まり文句です。
「How high is his temperature?」は「熱は何度ですか?」。答えは「It’s 102.」のように°Fの数字だけで大丈夫です。
「Can you open wide?」は「大きく口を開けて」。子どもに向けて言われることも多いので、一緒に「Open wide!」と声をかけてあげましょう。
「quick flu test」はインフルエンザの簡易検査。鼻の奥を綿棒でぬぐう検査(swab)で、15分ほどで結果が出ます。
「I’ll prescribe some medicine.」は「薬を処方します」。処方された薬は、薬局(pharmacy)で受け取ります。
先生や看護師さんによく聞かれる質問
先生の診察の前に、看護師さん(nurse)が体重と体温を測り、症状を聞いてくれることがよくあります。よく聞かれる質問と答え方の例です。
| よく聞かれる質問 | 意味 | 答え方の例 |
|---|---|---|
| When did it start? | いつからですか? | Last night./Two days ago. |
| Has he had a fever? | 熱はありましたか? | Yes, it was 102 this morning. |
| Is he eating and drinking okay? | 食べたり飲んだりできていますか? | He’s drinking, but not eating much. |
| Any vomiting or diarrhea? | 嘔吐や下痢はありますか? | He threw up once last night. |
| Did you give him any medicine? | 薬は飲ませましたか? | I gave him Children’s Tylenol at 8 a.m. |
| Does he have any allergies? | アレルギーはありますか? | No, he doesn’t./He’s allergic to penicillin. |
| Is anyone else sick at home or school? | 家や学校で同じ症状の人はいますか? | Some kids in his class have the flu. |
| Is he up to date on his shots? | 予防接種は済んでいますか? | Yes, he is. |
ほかの場面の会話も見たい方は、「駐在妻の1日英語」の病院の場面(子どもが熱と嘔吐で受診する会話の動画)もどうぞ。
診察のあとは?薬の受け取りと「良くならなかったら」
アメリカでは、クリニックの中で薬を渡されることはあまりなく、処方箋(prescription)は近くの薬局に送られます。受付や先生に「Which pharmacy do you use?」(どの薬局を使っていますか?)と聞かれるので、近くの薬局の名前と場所を答えられるようにしておきましょう。指定した薬局で「I’m here to pick up a prescription for my son.」(息子の処方薬を受け取りに来ました)と伝えて受け取ります。薬局での英語は、「「薬が欲しい」は英語で?海外の薬局で使えるフレーズと処方薬の受け取り方」でご紹介しています。

先生から「If he’s not better in a few days, give us a call.」(数日たっても良くならなかったら電話してください)と言われることもよくあります。「Come back if his fever goes up.」は「熱が上がったらまた来てください」という意味です。
学校でよく流行る “strep throat” とは?
お子さんが学校に通っていると、何回か耳にすることがある strep throat。溶連菌という細菌で、のどに炎症が起きる病気(溶連菌感染症)のことです。乾燥している時期、インフルエンザと共に流行る病気です。
感染力がとても高く(It is very contagious.) 、家族全員に移ってしまったというのも良く聞きます。急なのどの痛みと熱で始まることが多く、咳や鼻水はあまり出ないのが特徴です。のどの痛みが激しく、度合いによっては飲食も困難になることも。
検査をして陽性(positive)だったら抗生物質(antibiotics)を処方してもらわないといけないので、周りで感染している人がいて似ている症状があれば、診療の予約をするかWalk-in Clinic(予約なしの診療)に行ってみましょう。
検査は、のどを綿棒でぬぐう迅速検査(rapid strep test)で、10分ほどで結果が出ます。診察では「Some kids in his class have strep throat.」(クラスで溶連菌の子がいます)と伝えると、検査をしてもらいやすくなります。

“doctor's note” とは?学校に出す書類のもらい方
医師が書く「受診した証明」や「登校してよいという許可」のメモを「Doctor’s note」といいます。日本の「診断書」ほど正式なものではなく、受診した日や、いつから登校してよいかを書いた簡単な書類です。登校NGの疾病などで学校をお休みし、回復したので学校に行っていいという許可の書類が欲しいときは、
YouCan I get a doctor’s note?
(学校に出す書類(doctor’s note)をいただけますか?)
YouCould I get a note for school?
(学校用の書類をいただけますか?)
とお医者さんまたは看護師さん、受付の方などにお願いします。
「検診等で遅れるので、アポがあった証明が欲しい」と言いたい時は、遅刻するときの証明書は学校によって呼び方が違うので、クリニックではこのように聞いてみましょう。
YouI need proof that we had an appointment with you. Can you write a note?
(受診したことの証明が必要なのですが、書いていただけますか?)
学校によっては、Tardy note、Tardy slip、Late slip など呼び方は様々です。病院や、保護者がサインをして書くのですが、学校によってルールが違うので確認してみましょう。

Early Dismissal Permit は、早退するときに学校のオフィスなどで書く用紙です。
学校に戻れるのはいつ?「24時間熱なし」のルール
多くの学校やプリスクールには、病気のときのルール(illness policy)があります。よくあるのが「薬なしで24時間熱がなければ登校してよい」というルールで、英語では 24 hours fever-free without medicine のように書かれています。


欠席の連絡のしかたは、「欠席連絡の英語例文|子供が学校を休む時の電話・メール・件名(遅刻・早退も)」でご紹介しています。
子どもの症状を英語で伝える!診察の英会話と°F換算表をA4サイズにまとめました

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よくある質問
Q. 小児科は英語で何といいますか?
A. 小児科医は “pediatrician”、小児科(診療科)は “pediatrics” です。「小児科に連れて行く」は “take my son/daughter to the pediatrician” または “to the doctor” と言います。
Q. 「病院に行く」は go to the hospital ではないのですか?
A. hospital は入院や救急のある大きな病院のことです。ふだんの「病院に行く(医者に診てもらう)」は “see a doctor” と言いましょう。
Q. “doctor's note” とは何ですか?
A. 医師が書く「受診した証明」や「登校してよい」という許可のメモです。病気で学校を休んだあとや、受診で遅刻したときに学校に出します。日本の診断書より簡単なものです。
Q. 熱が出たら、すぐに病院に行くべきですか?
A. アメリカでは、軽い風邪なら市販薬で様子を見ることも多く、まずはかかりつけの小児科に電話して看護師さんに相談する方法もあります。市販薬については「アメリカのあせも・風邪の市販薬はどれ?症状別の選び方と箱の英語」をご覧ください。生後3か月未満の赤ちゃんの熱や、ぐったりしているとき、息が苦しそうなときは、すぐに連絡・受診しましょう。
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