インドネシア/ジャカルタ駐在妻4年生のIzumiです。
夫と2歳の子どもと一緒に、3人で生活しています。
「インドネシア駐在が決まったよ。」
ある日、夫から唐突に言われました。
当時、相当悩んだ結果として、私はインドネシアに駐在帯同することを決めました。
今振り返っても、新卒から勤めた仕事を辞めてインドネシアへ行ったことは、良い選択であったと考えています。
そのように今、インドネシア駐在帯同をポジティブに捉えられる理由は3つあります。
インドネシア子連れ駐在帯同をして良かったこと(1)異文化を長期に渡って経験できる
社会人になってから、海外旅行や留学でなく海外で長期間過ごせることは、とても貴重なチャンスです。
日本で生活をしているだけでは気がつくことできなかった日本の良さも気がつくことができますし、逆もしかり。
海外で生活をする事で、自分の経験が増え、考え方の幅を増やすことができます。
イスラム教徒への敬意と配慮
例えばインドネシアであれば、イスラム教徒が多く住む国です。
女性は当たり前のように毎日ヒジャブを被って生活をしています。
髪の毛は全て覆い、南国ですが常に長袖を来て、脚が見えない洋服を着て過ごしています。
一方男性は、特に金曜昼間のお祈り時間を大切にしています。
もちろん体調を含めた個人差はあります。
しかし多くのイスラム教徒は、仕事でも食事でもなくお祈りの時間が最優先事項となります。
また年に一度の断食期間は、子どもや妊婦、授乳中など体調面の問題をクリアしているイスラム教徒は、日が出ている間、断食をします。
自分自身の唾さえ、飲み込まないという断食をされている方もいます。
イスラム教徒でない私たちは断食をする事の意味を考え、彼らに敬意を示すと共に、最大限の配慮をします。
例えば、日中彼らの前では飲食をしない、若しくは一言断ってから飲食をする。
また、ブカプアサといって夕方、断食明けに当たる時間には、彼らが食事を取れるように配慮をする。
日本で生活していたら、全く知らないことばかりでした。
日本の宗教や生活習慣が当たり前ではない
豚肉を売っているお店も限られます。
豚肉の捉え方は人それぞれで、豚肉料理を提供しているお店では食事を摂らない方、豚肉そのものを食さなければ良いという方。
豚肉は食べないが調理などで触る事はできる方、そして豚肉には直接でなくとも触らない方。
宗教を一括りで捉えないという事もインドネシア駐在帯同生活で学んだ事のひとつです。
日本の宗教や生活習慣が世界では当たり前ではないことを、日々身をもって学ぶことができます。
また、日本語が当たり前に通用しない世界に身を置くことは、必然的に自分自身をスキルアップできるとても良い機会です。
現地語であるインドネシア語、そしてやはり使い勝手の良い英語を強制的にレベルアップする気力が湧いてきます。
インドネシア駐在帯同をして良かったこと(2)今まで人生で出会わなかった職業の人と知り合える
帯同生活を選ぶことで、固まりつつあるあなたの人生の価値観が少し変わるかもしれません。
日本では就職について想いを巡らせ、早い人は10代から就業します。
私は医療従事者を目指した10代の後半からインドネシア帯同するまで、医療に携わる人に囲まれて生活をしていました。
ところが、インドネシアへ来ると様々な人と知り合う機会を得ました。
ダンスや歌など芸術分野の人、教育関係の人、金融関係の人、航空関係の人。
本当に皆さん素晴らしいキャリアと経験をお持ちの方ばかり。
彼女達にとってはただの日常であるであろう話でも、聞かせてもらう側からしたらどれも新鮮な話ばかりです。
ついあれもこれも、と質問してしまいたくなるものです。
また世代を越えて知り合いになった方のお話は、どれも身に染みるものばかり。
職場の先輩とはまた違う、育児についてだったり、人生観であったり、中には駐在経験が豊富な方もいて、お金を払ってでも教えてほしいと思う話に度々遭遇する事ができます。
インドネシア駐在帯同生活を送る中で、日本にいる時いかに自分が狭い世界に身を置き、自分の考え方や価値観は狭いものだったかとと気づきました。
同時に自分が今まで積み上げてきたキャリアも、医療従事者でない方から見ると、興味深い点もあるのだなと自分自身の人生を振り返る良い機会にも恵まれています。
もちろんインドネシアで知り合った同じ医療従事者ボランティア仲間も、異なる医療機関で経験を積んでいます。
彼女たちから聞く話も身になるものばかりです。
医療現場はもうたくさん、と思ってインドネシアに来た方も中にはいますが、ボランティア活動をする中で新しい学びに出会い、医療現場に早く戻りたいなと思う仲間も少なくありません。
人との出会いはインドネシア駐在帯同における大きな財産と思っています。
インドネシア駐在帯同をして良かったこと(3)家族で過ごす時間が増える
駐在期間だからこそ、家族で協力すると楽しい毎日になります。
実家に頼れないからこそ、夫との協力が不可欠
インドネシア駐在帯同生活は家族で力を合わせないと成り立ちません。
実両親にも義両親にも物理的に頼る事が困難である海外生活。
核家族で毎日生きていくしかありません。
駐在員は仕事以外の会食や休日のゴルフといったことも、もちろん大切な事と捉えています。
しかし、医療や学校選びなど、私だけでは乗り越えられない局面も多く発生します。
そんな時、どうしても夫に協力を依頼するしかないのです。
週末ちょっと実家に帰ろうなぁという選択肢がない駐在生活だからこそ、家族みんなで知恵を出し合い、日々乗り越える障壁を越えていける醍醐味が、駐在生活にはあるのではないかと考えています。
実際に日本で生活している時は、実家に頼ろうという選択肢を簡単に選びがちでした。
しかし、簡単に日本の実家に帰れないインドネシア帯同生活で、夫と家族について話す時間は必然的に多くなりました。
テクノロジーのおかげで、日本とも連絡がとれる
昨今のテクノロジーのお陰で、離れている家族や友人とも比較的簡単に顔を見ながら話すことができる良い時代です。
ガス抜きが必要な時は、日本との時差を考えて連絡を簡単に取ることができます。
それでも時に、強く思い詰める事があった時には、日本へ一時帰国することを選択肢にはいつも入れておく事をお勧めします。
インドネシア駐在帯同をしてよかったこと:まとめ
私のインドネシア駐在生活は突然始まりました。
夫と結婚した時から、いずれ海外駐在があることは予想していましたが、その時は本当に突然やってきました。
今まさに、これから駐在帯同するかしないか悩んでいる方は、じっくり考えることも大切なプロセスです。
しかし、答えがなかなか導き出せない時には、自分の中の直感を大切にしてもよいのではないかと考えています。
インドネシア駐在帯同生活で困ることは、たくさんあります。
インドネシア語がわからない時、
英語が通じない時、
買ったばかりのお肉なのに開封してみたら腐っていた時、
ブロッコリーにたくさん虫がついていた時、
外人だからとお金をせびられる時はいつも焦ります。
毎度の事とわかっていても、開店時間に合わせて行ったのに、レストランのメニューがほとんど売り切れだった時、がっくりせずにはいられません。
挙げればキリがありませんが、なんとか乗り越える事ができる困難です。
その時はがっかりしても、笑って話せる時がやってきます。
転職活動でありがちなセリフですが、今日が人生で1番若いと捉え、駐在帯同を頑張ることも悪くありません。
海外生活ということに構えすぎず、多忙な夫を適度に巻き込みながら家族で協力の上、生活を営み、一方で語学や文化など事前に予習ができる点は準備をして臨むことで生活が格段にしやすくなるのが、海外生活です。
この記事を読んでくださる方の駐在妻として過ごす向こう数年、実りのあるものとなりますように。
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