海外のインスタント食品や冷凍食品にも、お湯を加えるもの、お鍋で煮るもの、電子レンジで温めるもの、オーブンで調理するものがあります。
ready-made mealやTV dinnerなどと呼ばれる、でき合いの冷凍お食事セットが売られている国もあります。
パッケージについている調理方法の説明にはよく以下のような英文が見られますのでご参照ください。
1.お湯を加えるインスタント食品
下の例にも出てくるように、お湯はhot water、 熱湯(沸騰水)はboiling water と言います。
作ってすぐに飲むカップスープの場合は、boiling waterではやけどをしてしまうので、hot waterを注ぐと書かれているのだと思います。
(例1)Packet Soup (袋入り粉末カップスープ)
1.Empty entire contents of pack into a cup.
袋の中身を全てカップに入れる。
2.Pour 150 ml hot water and stir.
お湯を150 ml注ぎ、かき混ぜる。
3.Wait for 1 minute and enjoy.
1分待ってからお召し上がりください。
(例2)Cup Noodle Soup (カップ麺)
1.Fill cup to inside line with boiling water.
カップの中の線まで熱湯を入れる。
2.Close lid and let stand for 3 minutes.
蓋を閉じ、3分そのまま置いておく。
3.Stir well and enjoy.
よくかき混ぜてからお召し上がりください。
2. お鍋で煮るインスタント食品
以下の例には計量カップを使用する調理法が出てきますが、計量カップの1カップの量は国によって異なりますので注意しましょう。
日本では液体用の計量カップは1カップ=200mlですが、海外では一般的に1cup=約250mlのものと1cup=約240mlのものがあります。(アメリカでは、1cup=約237ml)
(例1)Instant Ramen Noodle Soup(袋入りインスタントラーメン)
1.Boil 2 cups of water in a saucepan.
鍋にお湯を2カップ沸かす。
2.Add noodles and cook for 3 minutes.
麺を加え、3分調理する。
3.Stir occasionally.
時々かき混ぜる。
4.Turn off heat.
火を止める。
5.Add contents of seasoning packet.
調味料の袋の中身を加える。
6.Stir well for 1 minute.
1分間よくかき混ぜる。
(例2)Instant Rice (インスタントライス)
1.Bring water to a boil in a saucepan.
鍋にお湯を沸かす。
2.Stir in rice and soup mix.
ライスとスープミックスを入れて混ぜる。
3.Return to a boil.
再度沸騰させる。
4.Reduce heat to low.
火を弱める。
5.Simmer covered 18 minutes.
蓋をして18分コトコト煮る。
6.Remove from heat and let stand 2 minutes.
火からおろして2分おく。
3.電子レンジで調理するインスタント食品
海外の電子レンジは最大出力が1000w以上のものも多いようです。
操作パネルのCook Power / Power Levelというボタンを押すと、ワット数が省略されて50(500w)、60(600w)、100(1000w)のように表示されるものもあります。
(例1)Yakisoba Noodle (容器入りインスタント焼きそば)
1.Open lid half way and remove the two packets.
蓋を半分開け、2つの袋を取り出す。
2.Open packet #1 and sprinkle contents.
1番の袋を開け中身を振りかける。
3.Add water to the line as indicated by arrows.
矢印で表示された線まで水を加える。
4.Close lid and cook in microwave on high(1000w) for 4 minutes.
蓋を閉め電子レンジの高(1000ワット)で4分調理する。
5.Leave it in microwave for 1minute to cool.
冷ますために電子レンジの中に置いておく。
6.Rermove from microwave with care.
電子レンジから注意して取り出す。
7.Pour in packet #2 mix and enjoy.
2番の袋のソースミックスを注いでお召し上がりください。
(例2)Frozen Meal (冷凍お食事セット)
1.Pierce the film lid.
フィルムの蓋に穴をあける。
2.Microwave on Full Power for:900w :6 1/2mins.
*mins.=minutes
最大出力で電子レンジ調理するー900ワットの場合6分30秒。
3.Stand for 1 minute.
1分間置いておく。
4.Remove film lid.
フィルムの蓋を取り除く。
5.Stir and serve.
かき混ぜてから食卓へお出しください。
4.オーブンで調理するインスタント食品
海外では、オーブンの温度にも摂氏(℃)を使う国と華氏(℉)を使う国があります。
換算表によると、180℃=約356℉ 200℃=約392℉ 220℃=約428℉となります。
baking sheet / cookie sheetとはオーブンの天板のことで、oven rackとはオーブン内に入れる棚のことです。
(例1)Frozen Pizza (冷凍ピザ)
1.Remove pizza from all packaging and shrink wrap.
ピザのパッケージと収縮フィルムを取り除く。
2.Set oven rack to middle position and preheat oven to 450℉.
オーブンのラックを中段にセットし、華氏450度(=摂氏約232℃)に予熱する。
3.Place pizza on middle rack.
ピザを中段のラックに置く。
4.Bake for 15-20 minutes or until pizza is golden brown.
15~20分間、またはピザが黄金色になるまで焼く。
(例2)Frozen French Fries (冷凍フライドポテト)
※1/2 bag instructions: 1袋の半分の調理方法
1.Preheat oven to 425 degrees.
オーブンを華氏425度(=摂氏約218℃)に予熱する。
2.Arrange frozen fries in a single layer on a baking sheet.
凍ったままのフライを天板の上に重ならないように並べる。
3.Heat for 17-25 mins.
17~25分加熱する。
4.Cook to a light golden color.
薄いきつね色になるまで調理する。
5.Season to taste.
(調味料で)好みの味付けにする。
以上、海外で売られているインスタント食品と冷凍食品の調理方法の英文の例をご紹介しました。日本のメーカーのカップ麺や袋のインスタント麺でも、海外用になるとフレーバーが異なっていたり、電子レンジ調理用になっていたりと変化しています。
滞在される国によってご当地ならではの特徴のあるものが見つかるので是非トライしてみてはいかがでしょうか。
調理方法の説明の英文も食品やメーカーにより異なりますが、同じ種類の食品の場合は共通の単語や表現も多いので、覚えておくと日々の食事にきっと役に立つと思います。

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