日本で学ぶ英語は基本的にアメリカ英語です。
イギリスとアメリカは、同じ英語を話していると思われがちですが、アメリカ人がイギリスに行った時に笑われることもしばしば。
国が違えば、使う単語も少しずつ変わる部分もあります。
アメリカ人とイギリス人は、会話の内容から知らない単語の意味を判断することもあるので、コミュニケーションに直接問題が生じるわけではありませんが、相手が分かるように言いなおすこともあるようです。
今回は、イギリスに行った際に困らないよう、アメリカ英語との違いが大きい単語をいくつか紹介します。
特に気を付けたい単語5選
まずは特に気を付けたいイギリス英語から。
アメリカ英語とは意味が大きく違うため、混乱しやすいものを5つ挙げてみました。
ズボンはtrousers(トロウザーズ)
日本でも最近ではズボンのことを「パンツ」と呼ぶようになりましたが、アメリカ英語の”pants”は、イギリス英語での「男性の下着」を指します。
イギリス人は、アメリカ英語でズボンのことをpantsと呼ぶのを知っているので大きな問題にはなりませんが、一瞬、自分の下着が見えているのかと焦ることもあるようです。イギリスに行った際には、ズボンはtrousersと呼ぶ方がいいかもしれません。
ズボン [英] trousers – [米] pants
下着 [英]pants -[米] underwear
トイレはtoiletまたはthe loo(ザ ル-)
アメリカ英語でトイレはbath roomやrest roomと言い、toiletと言うと何だか直接的な感じがする為、好まれません。
しかし、イギリス英語ではtoiletと呼ぶのが当たり前なので、そのまま使って大丈夫です。
The looに関しては、家ではなく公共の場のトイレを指します。
Rest roomはアメリカにおいて公共のトイレを意味しますが、逆にイギリスでは伝わりにくい単語でもあります。
家のトイレ [英] the toilet [米] the bath room
公共のトイレ [英] the loo [米]the rest room / the bath room
サスペンダーはbraces(ブレイスィーズ)
アメリカ英語でサスペンダーはsuspendersですが、イギリスでsuspendersはガーターベルトの事を意味します。
サスペンダーについて話をしたいときにはbracesと言いましょう。
ちなみに、アメリカ英語ではbracesは歯の矯正のことを指します。
サスペンダー [英] braces [米]suspenders
ガーターベルト [英]suspenders [米] garter belts
掃除機はhoover(フーバー)
アメリカ英語で掃除機はvacuum cleaner(バキューム クリーナー)と呼ぶ一方で、イギリスでは掃除機のことを、hooverと呼びます。
これは、掃除機のブランドの名前から来ていて、そのまま使っているようです。
掃除機
[英]hoover [米]vacuum cleaner
1階はground floor
これは有名なので、どこかで聞いたことがあると思います。
イギリスでは一階のことを、ground floorと言い、2階からfirst floor 3階はsecond floorとなっていきます。
イギリスに行った時に一番混乱するところです。エレベーターのボタンでは、「B」又は「0」と書いてあるところが1階を指すので、基本的に受付があるのはその階になりますね。
またイギリス英語でエレベーターはlift。アパートメントはflatと言うので一緒に覚えてしまうのがいいかも知れません。
一階 [英] ground floor [米] first floor
二階 [英] first floor [米]second floor
エレベーター [英]lift [米]elevator
アパート [英]flat [米]apartment
イギリスでよく使われる食べ物の単語
食べ物に関しては、アメリカ英語と同じような単語を使うものが多いですが、全く違う単語を使うものもあります。代表的なものを紹介します。
茄子はAubergine (オウベジーン)
英語で茄子はeggplant(エッグプラント)と言いますが、イギリス英語ではaubergineと呼ばれることが多いです。
イギリスに来たアメリカン人でさえ、なんのことか分からず本物を見て理解することも多々ある単語です。
茄子 [英]aubergine [米]eggplant
ズッキーニはcourgettes(コーウジェット)
アメリカ英語でズッキーニは日本と同じzucchini(ズッキーニ)と言いますが、イギリス英語になるとcourgettesになります。
これはフランスから来た言葉をそのまま使っているようです。ヨーロッパならではですね。
ズッキーニ [英]courgettes [米]zucchini
フライドポテトはchips
これはよく耳にするかと思います。
アメリカ英語でfrench friesまたはfriesと呼ばれているフライドポテトですが、イギリスではchipsと言います。
有名なイギリス料理である、「フィッシュアンドチップス」で覚えるといいかもしれません。
フライドポテト [英]chips [米]french fries/ fries
ポテトチップスはcrisps
イギリスにおいて、chipsはフライドポテトを指すので、crispsと言うとポテトチップスにはあまり結びつかないようです。
その為、ポテトチップスはcrispsと呼ばれます。
アメリカではポテトチップスはchipsなので、混乱しやすい単語であると言えます。
ポテトチップス [英]crisps [米]chips
イギリスでよく使う間違いやすい単語まとめ
こうしてみると、意外と違う単語を使っているのが見受けられますよね。
もちろん、イギリスでもアメリカの映画やドラマが流行っていますので、人々が使うアメリカ英語での対応に慣れています。
全く話が通じないということはないと思いますが、こうした英単語は、イギリスに行った際にとても役に立つので、ぜひとも覚えて使ってみて下さい。