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子連れ駐在者必見!オーストラリアの学校制度と探し方

子連れ駐在者必見!オーストラリアの学校システムと探し方

オーストラリアの学校・教育制度は日本とかなり異なるため、お子様を連れての渡航となると、まずはオーストラリアの教育制度を知ること、そして、お子様がオーストラリアではどの学年に属するのかを知るところからのスタートになります。
この記事では、オーストラリアに子連れで駐在が決まったご家族向けに、オーストラリアの幼稚園・保育園~高校までの学校・教育制度について、詳しくご紹介します。

オーストラリアの幼稚園・保育園

オーストラリアでは、幼稚園と保育園の区別がありません。
就学前の子供が行くところはDaycare(デイケア)やChildcare(チャイルドケア)、またはEarly Learning Centerと呼ばれますが、〇〇Kindergarten、△△Schoolという名前がついている園もあります。

Early Learning Center

様々な特徴を持った園から選ぶことができる

オーストラリアには、様々な特徴をもったDaycareが数多くあり、お子様に合った施設を選ぶことができます。

インターナショナルスクールでは、英語以外の言葉を使ったプログラムもあります。Japanese International Kindergartenもシドニーやメルボルンなどの大都市には複数確認できます。

シュタイナー教育やモンテッソーリ教育を取り入れたカリキュラム、ブッシュキンディー(多くの時間を屋外で過ごし、自然と触れ合うことを重視する)など、プログラムは多種多様です。

child care

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幼稚園・保育園に入るにはどうすればいい?

・見学、体験入学は基本的にいつでも受け付けています。
・最短で生後8週からと書かれているところが多いですが、実際に預けるのは早くても生後半年前後が多いようです。生後何か月から、または何歳から通うかは親が決められます。
・朝6時~7時ころから12時間ほど開園しているところが多く、親は好きな時間に連れていくことができます。
・土曜日は開園しているところもありますが、日曜日と祝日はほとんどがお休みです。
・必ず週に5回通う必要はなく、週に2回午前中のみなど、曜日や時間もフレキシブルです。
・ほとんどのDaycareは空きがあればいつでも入園可能です。生まれてすぐにウェイティングリストに登録しないと入れない、という大人気なところもまれにあります。

Little school

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オーストラリアの学校・教育制度(小学校~高校)

オーストラリアもアメリカのように、州の自治権が非常に強い国です。
国全部で共通するシステムもあれば、州ごとに違う部分もあるので、渡航される州のシステムを理解することがとても重要になります。

オーストラリアは、基本的に小学校(Primary School)が7年間、高校(High School)が6年間というシステムです。
高校は最初の3年間がジュニア、後半の3年間はシニアと呼ばれ、高校4年目までが義務教育となっています。

年齢と学年の一覧

年齢日本の学年オーストラリアの学年
4歳半~6歳まで年中、年長小学校初年度(0年生)*呼び方は下記参照
(義務教育開始)
6歳~7歳小学校1年生(義務教育開始)イヤー1(Primary School)
7歳~8歳小学校2年生イヤー2
8歳~9歳小学校3年生イヤー3
9歳~10歳小学校4年生イヤー4
10歳~11歳小学校5年生イヤー5
11歳~12歳小学校6年生イヤー6
12歳~13歳中学校1年生イヤー7 (High School)
13歳~14歳中学校2年生イヤー8
14歳~15歳中学校3年生(義務教育終了)イヤー9
15歳~16歳高校1年生イヤー10(義務教育終了)
16歳~17歳高校2年生イヤー11
17歳~18歳高校3年生イヤー12

4ターム(学期)制で、夏休みは12月

学期のことはターム(term)と呼び、1タームは10週間です。4ターム制で、1つのタームが終わるごとに2週間のお休みがあります。
新学期は1月の最終週から始まることが多く、12月の2週目で1学年が終わり、その後6週間の夏休みになります。

ここまでは基本的には国で統一されていますが、一部の私立学校には独自のシステムがあり、上記に沿わないこともあります。

オーストラリアの州ごとに異なる、主な学校システム

日本と大きく違う、州によって決められているシステムは、大きくわけて2つあります。

(1) 小学校初年度の呼び方

ほとんどの子供たちが、4歳後半~6歳前に学校生活をスタートさせます。
1年生が始まる1年前から学校に行くことが義務となっていて、最初の1年目(いわゆる日本の年長さん、0年生のようなもの)の呼び方が州によって異なります。

NSW州・ACT  Kindergarten キンダーガーテン
VIC州・QLD州・TAS州  Prep プレップ
WA州  Pre-Primary プレプライマリー
SA州  Reception レセプション
NT州  Transition トランジション

(2) 1学年の区切り

日本では4月2日~翌年4月1日を1学年として統一されていますが、オーストラリアでは「何月何日~1学年の区切りにするか」というのが州によって変わります。

NSW州 8月1日~7月31日
VIC州・ACT 5月1日~4月30日
TAS州 1月2日~1月1日
QLD州・NT州・WA州 7月1日~6月30日
SA州 5月2日~5月1日

例)もしお子様が2019年6月1日生まれの場合、
NSW州、QLD州、NT州、WA州に在住の場合は2024年1月(4歳半)から学校の初年度が始まります。
VIC州、ACT、SA州、TAS州に在住の場合は2025年1月(5歳半)から学校の初年度が始まります。

このサイトにお子様の生年月日と滞在州を入力すると、開始年度を確認できます
https://schoolinfo.com.au/

上記は強制ではなく、学校との相談後、入学を遅らせる・早めることも可能です。基本的に入学時期は親に一任されています。

4歳半で学校生活となると早すぎると感じる親御さんも多く、トイレトレーニングなどいろいろな状況を考慮し1年遅らせるケースも多いので、たいていクラス内で1歳半ほどの年齢差が生じます。このような理由から、高学年になるとスポーツイベントは学年に関係なく、生まれた年で区切って行うことが多いです。

私立学校と公立学校

私立学校は、面接はあるがテストはない

私立の学校はPrivate schoolと言い、小学校だけ、高校だけ、小~高の一貫教育学校など様々です。
宗教系の学校も非常に多く、Christian(クリスチャン)、Anglican(アングリカン)、Saint (セイント)、Catholic(カソリック)などの単語が入っている学校はキリスト教系の学校です。
Islamic(イスラミック)が入っている学校はイスラム教系の学校です。
これらの学校は礼拝堂があったり、聖書の勉強やお祈りの時間がカリキュラムに含まれていたりすることもあります。

私立学校を希望する場合、基本的には願書を早く出した順で入学が許可され、面接はありますが試験のための面接ではなく、テストもありません。
人気の学校に確実に入学を希望する人は、妊娠中から願書を出しています。
兄弟姉妹が学校にいる場合は入学が優遇されたり、留学生を積極的に受け付けている学校もあったりと、独自にたくさんのオリジナルプログラムを準備していて学校の個性も強いです。

catholic school

公立学校は学区にかかわらず近くの学校に行くことが多い

公立の学校はPublic schoolと言います。
小学校はState school, 高校はHigh schoolという名前がつきます。
学区はCatchment(キャッチメント)と呼ばれます。

例)セントラル小学校=Central State School
スミス高校=Smith High School

State School

(1) 小学校

小学校は学区外であっても近くの学校に行くことが多いです。学区内が多数ですが、学区外でも申請すれば入学を許可されることがほとんどです。
学習内容は州の教育委員会のカリキュラムに沿って進みますので大きな違いはありませんが、例えば部活動の種類が違う、第二外国語が異なるなど、やはりそれぞれの特色はあります。

(2) 高校

高校は、最初の3年間(日本の中学にあたる)は普通科と特別コースがあります。
特別コースはアカデミックコース(特進クラス)、STEM(理数系コース)、スポーツ科、音楽科、美術科、ダンス科、演劇科などがあります。
学校によってコースの有無や特徴が大きく違うので、特別コースを希望する生徒は学区内外問わず希望の高校に願書を出し、試験を受けて、合格すれば通うことができます。
特に希望しなければ、義務教育が終わるイヤー10まで、学区内の普通科に進学します。
公立学校であっても、停学や退学といった処分は小学校からあります。
また留年も1年まで認められていて、成績表(Report Card)があまりにも低評価の場合、同じ学年をもう1度繰り返すことがあります。

お子様の通う学校の探し方・リサーチ方法

公立学校

オーストラリアの公立校に通う場合、アメリカのように学校の評価サイトなどはないので、まずは近所のお子さんたちが通っている学校を中心に、お住まいのエリア、学区内の学校の情報収集をしてみましょう。

私立学校

私立学校の場合は、Naplan(ナップラン:全国統一試験のようなもので。3年生・5年生・7年生…と決まった年に受ける)の結果に基づき、レベルの高い学校から順にリストになっているものがだいたいどの都市にもあるので、それを参考にするとよいでしょう。

・シドニー

小学校
https://bettereducation.com.au/school/primary/nsw/sydney_top_non_government_primary_schools.aspx
高校
https://bettereducation.com.au/school/secondary/nsw/sydney_top_non_government_secondary_schools.aspx

メルボルン

小学校
https://bettereducation.com.au/school/primary/vic/melbourne_top_non_government_primary_schools.aspx
高校
https://bettereducation.com.au/school/secondary/vic/melbourne_top_non_government_secondary_schools.aspx

ブリスベン

小学校
https://bettereducation.com.au/school/primary/qld/brisbane_top_non_government_primary_schools.aspx
高校
https://bettereducation.com.au/school/secondary/qld/brisbane_top_non_government_secondary_schools.aspx

学校を決めるまでの流れ

(1) 興味のある学校、学区内の学校に連絡し、メールアドレスを登録してもらいます。
(2) 説明会、見学ツアー、体験入学などの予定が決まると、メールで連絡がくる仕組みとなっているので、参加したい旨を連絡します。
(3) 入学したい学校を決め、必要書類に記入し入学希望を出します。(私立学校の場合、この段階で一時金を支払うことがあります)
(4) 先生・生徒・親の顔合わせを目的とした面接が行われます。

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オーストラリアの学校・教育制度まとめ

日本のように、生まれながらにして幼稚園や小学校に入る時期が決まっていたり、学区内の学校に必ず通ったりするわけではありません。
住んでいる州によって入学時期も異なり、教育プログラムも異なります。
またDaycareの特色も多岐にわたりますし、希望すれば入園できるからこそ、どこにするか迷ってしまうこともあると思います。
まずはご自身の滞在州と照らし合わせて何歳で入学になるのか、それまでのDaycareは何歳からどこに通うか、しっかりとリサーチする必要があります。

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