アメリカのコンロ・オーブンの使い方解説|予熱や華氏(°F)の温度表示まで

アメリカのコンロ・オーブンの使い方解説

オーブンレンジは、アメリカではだいたいどこのアパートや家でも、既にキッチンに設置してあります。大きなオーブンでの料理はなかなか日本ではできないので、楽しい反面、夏は部屋の温度が上がってしまうので、あまり使わないようにしているという人もいます。

ですが、便利な機能を知れば、料理の幅が広がることは間違いなし!今回は、アメリカでよく使われる、電気オーブンレンジの機能、ボタンの使い方を紹介します。

※このページは、コンロ+オーブン(電気オーブンレンジ)の使い方について解説しています。電子レンジ(マイクロ波オーブン)の使い方をお探しの場合は、こちらのページをご覧ください→アメリカの電子レンジの使い方を写真で解説|defrost(解凍)の意味・ボタン英語表記まとめ

アメリカのキッチンの電気レンジ(上がコンロ、下がオーブン、いちばん下が引き出し)
上がコンロ(cooktop/stove)、下がオーブン(oven)、いちばん下が引き出し(drawer)です。英語では、全体をまとめて range(レンジ)と呼ぶことが多いです。

コンロのつまみの英語は?

アメリカの電気コンロのつまみ(Small Burner・Large Burner・Melt・Off・Hi・Lo)
左のつまみは手前(④Front)のコンロ用で、①の内側の小さい輪だけ、②の外側の大きい輪まで、を選べます。右のつまみは奥(⑤Rear)のコンロ用で、③の Melt はバターなどを溶かす弱い火です。つまみの上の4つの丸の絵で、どのコンロのつまみかがわかります。
英語意味
Small / Large burner内側(小さい輪)のバーナー/外側(大きい輪)のバーナー
Front / Rear前側/後ろ側
Hi / Med / Lo強火/中火/弱火
Melt溶かす用。バター等、丁度良い温度に保ってくれ、焦げる心配がありません。
Off(電源を)切る
Warming zone調理後の物を温めておく場所。

Warming zone(保温の場所)はどう使う?

コンロの Warming Zone のつまみ(Lo・Med・Hi)
赤枠の Warming Zone は、コンロの奥の真ん中にある保温の場所のつまみです。Lo・Med・Hi で温度を選びます。

Warming zone は、できあがった料理を温かいまま保つための場所です。冷たい物や生の物を温めるのには使いません。

コンロの説明書の「Using the Warming Zone」のページ
②の WARMER GUIDE は、食べ物ごとの温度の目安です(パン=Low、ソース・野菜=Medium、スープ・お茶=High)。③には「温かい物から始めること。冷たい物を温めるのに使わないこと(食中毒の原因になる)」と書いてあります。

オーブンはどう使う?基本の流れ

日本のオーブンと大きく違うのが”予熱(Preheat)”の感覚です。Bake を押して温度を決めると予熱が始まり、設定温度になると音やランプで知らせてくれる機種が多いです。知らせがない機種では、10分ほど待ってから食材を入れましょう。レシピに”Preheat oven to 350°F”とあれば、まずは温度を設定してオーブンを温めておく、という意味です。

海外のオーブンはメーカーやモデルによってボタンの配置は異なりますが、「温度設定→予熱→”Start”→調理→”Clear/off”」という基本の流れはほぼ共通しています。

オーブンのボタンの英語は?(Bake・Broil など)

アメリカのオーブンの Oven Controls のボタン
①の Bake で焼く温度を決め、③の Start/On でスタートします。②の Broil は上から強い熱で焼く機能、⑤の Self Clean は掃除の機能です。終わったら④の Clear/Off を押して切りましょう。
英語意味
Bake日本のオーブンと同じ機能。温度を設定して「焼く」調理に使います。
Broil直火焼きのような機能(上から強い熱で焼く)。チーズをのせ焦げ目を表面につけたいだけ、という時に使えます。焼き魚もこの機能で作れます。
Start / Onスタートボタン
Clear / Offとりけしボタン。調理が終わった後は自動で切れないので、この電源オフを押すのをお忘れなく!
Self cleanセルフクリーニング。熱を使ってオーブン内の焦げ付きなどを分解し、軽くふき取るだけで綺麗に掃除が出来ます。かなり時間がかかるのと、窓を開けて換気をしなければいけないので、時間に余裕がある時にしかできません。
アメリカのオーブンの Time Controls のボタン
右側の Time Controls は時間のボタンです。②の Kitchen Timer はただのタイマーで、オーブンは止まりません。④の Cooking Time は時間がたつとオーブンが止まる設定です。
英語意味
Oven lightオーブンの中の電気がつきます。ケーキなど膨らみ具合が見たい時に使えます。
Kitchen timerキッチンタイマー(調理とは連動しない単純な時間計測用)。パスタをゆでる時など、オーブンを使わない場面でも使えます。
Clock真ん中の画面の時計表示の設定。夏・冬時間で時間が変わる時や、停電の後で時間設定する時くらいしか使わないかもしれないですね。
Cooking time調理時間予約ボタン。オーブン調理でこのボタンを使うと、設定した時間が経つと自動でオーブンがオフになります。
Start time“Cooking time”や”Self clean”の時間予約ができ、自動でオン/オフの機能が働きます。

Convection(コンベクション)機能とは?

今回例として紹介しているオーブンにはないのですが、”Convection”という機能が付いている物もあります。庫内のファンで熱を循環させることで焼きムラを減らせるので、パーティーなど何品か一気に作りたい時に役立ちます。“Bake”機能よりは若干調理時間が短くできます。

°F(華氏)の温度は何℃?

アメリカのオーブンは温度表示が華氏(°F)のため、日本の摂氏(℃)表示のレシピを参考にする時は変換が必要です。計算式は「°F=℃×9/5+32」ですが、目安として覚えておくと便利な数値は、200℃=392°F、250℃=482°F です。

°F(レシピ・オーブン)℃(目安)
350°F約175℃(ケーキ・クッキーなど、いちばんよく見る温度)
375°F約190℃
400°F約200℃(野菜のロースト・冷凍食品など)
425°F約220℃
450°F約230℃

ラックの位置(Shelf position)はどう決める?

説明書には、料理ごとにどのラック位置(”shelf position”)を使うと良いか、BakeとBroil共通で記載されています。

オーブンの説明書のラックの位置の図(下から A〜F)
このオーブンは、ラックを置ける高さが6つあり、下から A・B・C・D・E・F と呼びます。説明書の表の「Shelf Position」の記号は、この位置のことです。
オーブンの説明書の Type of Food と Shelf Position の表
①の Shelf Position が、料理ごとのラックの位置です。たとえば②のターキー(七面鳥)は A(いちばん下)、クッキーやマフィンは C か D(真ん中)です。
オーブンの説明書の Broiling Guide(直火焼きの目安)の表
①の Broiling Guide は Broil(上から焼く)の目安の表です。②のラックの位置は D〜F(上のほう)が多く、First Side・Second Side は「表・裏をそれぞれ何分焼くか」です。
アメリカのオーブン庫内とラックの写真
ラックは手前に引き出せます。熱いので、引き出すときは oven mitt(鍋つかみ)を使いましょう。

Warming drawer(保温引き出し)とは?

オーブン下の引き出しですが、”Warming drawer”といって、調理後の食べ物を保温しておく場所としての機能があることもあります。温度設定ができる場合もあります。ですが、アメリカ人もフライパンなどをしまっておく場所にしている人がたくさんいます。ちなみに、例で紹介しているオーブンレンジは保温機能がないので、調理器具の収納として使っています。

アメリカのオーブンのWarming drawer(保温引き出し)を開けたところ
この引き出しには保温の機能がないので、天板やフライパンの収納に使っています。保温できる引き出しは、つまみやボタンに Warming Drawer と書いてあります。

主なメーカー・ブランドは?

アメリカでよく見られるオーブンレンジ・レンジのメーカーには、Frigidaire・Whirlpool・GE・Samsung・KitchenAid等があります。メーカーやモデルによってボタンのデザインや細かい名称は多少異なりますが、”Bake”(焼く)”Broil”(直火焼き)といった基本の英単語や使い方の考え方はほぼ共通しています。まずはこのページで紹介する基本の単語を押さえておけば、どのメーカーの製品でも応用がききます。

パンを焼いたり少しだけ温めたりするときは、小さな Toaster Oven(トースターオーブン)も便利です。使い方はアメリカ生活の電気まわり英単語集|電池・電球・コンセントで紹介しています。

よくある質問

Q. レシピの「Preheat oven to 350°F」はどうすればいいですか?

A. オーブンを350°F(約175℃)に合わせて、先に温めておくという意味です。Bake で350に合わせてスタートし、温まった合図(音・ランプ)が出たら入れます。

Q. Bake と Broil の違いは?

A. Bake は庫内全体を温めて焼く、Broil は上から強い熱で焼く機能です。焼き色を付けたいときやグラタンの仕上げは Broil を使います。

Q. 「range」と「oven」と「stove」の違いは?

A. range はコンロとオーブンが一体になった物、oven はオーブン、stove(cooktop)はコンロのことです。会話ではまとめて stove と言うこともあります。

まとめ

アメリカのオーブンレンジは、コンロとオーブンの両方に便利な機能が搭載されています。ボタンの英語表記と華氏の温度表示さえ覚えてしまえば、料理の幅がぐっと広がります。電子レンジの使い方をお探しの方は、上記でご案内したページもあわせてご覧ください。

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