こんにちは!子連れでヒューストン駐在に帯同中、駐在妻のななこです。
ヒューストンというと、宇宙と交信する「こちらヒューストン」という言葉が印象に残っている方も多いかもしれません。ヒューストンには、「スペースセンターヒューストン」があり、宇宙船司令室であるミッションコントロールセンターや、宇宙飛行士の訓練施設が置かれています。
でも、それ以外にはどんなところなの?アメリカの他の都市とどう違うの?
これからヒューストン駐在をする方へ向けて、我が家のヒューストン子連れ駐在帯同の体験談をご紹介します。
1.ヒューストンの住まいや移動手段について
ヒューストン駐在が決まった場合、住む地域はどのように決めればよいのでしょうか。通勤の他、お子さんの年齢や日系スーパーへのアクセスを考慮して、住む場所を考えましょう。
住まいは戸建て、タウンハウス、コンドミニアム、アパートメント。プール付きも夢じゃない!?
希望のエリアは
(1) 学校に通うお子様がいる場合は学校(区)の評判
(2) 日本語補習校までの距離(補習校周辺に日系サービスあり)
(3) 通勤
の3点を考慮して決めるのがよいと思います。
(1) 学校(区)について
アメリカでは学校(区)の評判が良いと不動産の価値が上がるほど学校のランクは非常に重視されています。Grateschools や SchoolDigger 等のサイトで学校のランクを確認できます。各学校の人種比率もこのサイトで確認できます。
「ヒューストン日本語補習校 園児・児童・生徒 現地校学校別在籍情報」では、現地校別の日本人在籍数がわかります。
日本人が多い方がよいのか、少ない方がよいのか?ご家庭の方針に合わせて選択してください。
(2)日本語補習校までの距離
毎週土曜日通う日本語補習校。通学の負担は少ないほうがよいですよね。配偶者の出張等で、ご自分が送迎することも想定しておきましょう(2021年4月現在はリモート授業)。
補習校に通うお子様がいないご家庭でも、日系スーパーや日系美容院、図書館、駿台は日本語補習校の近くにあります。図書館では未就学児向けの読み聞かせ会も開催されています(2021年4月現在はオンライン開催)。今後も新たな日系企業が出店する場合は、この近辺のエリアを選ぶ可能性が高いかもしれません。
(3) 通勤
ヒューストンの通勤渋滞は深刻です。通勤時間帯の通勤経路の渋滞状況を確認してみるのも良いと思います。
以上のようなポイントで大まかなエリアを決めてから、住宅のタイプを選ぶとスムーズです。
郊外へ行くほど大きな家に住めますし、新興住宅地は比較的家賃が安く、築年数が浅いので家の故障(給湯器や水道管等)も少なくなります。
また、ヒューストンはハリケーンの通り道でもあり、2017年のハリケーン・ハービーでは多くの家が浸水しました。過去に浸水被害のあった地域・家は避けるという方もいます。
運転はほぼ必須。徐々に慣れていこう!
ヒューストン中心部を中心に路面電車やバスはありますが、日々の生活に車はほぼ必須です。
日本のように買い物かごのついている自転車もありませんし、そもそもスーパーには駐輪場が整備されていません。
夏にしばしば降る強い雨は短時間で止みますが、一度降るとバケツをひっくり返したようなドシャブリになりますので、登下校の時間に降られると、普段は歩いて通っている学校へも車で向かうことになります。
日本のように歩行者やオートバイがほとんど居ないため、日本より運転しやすいと感じます(もちろん、稀にいるので注意)。駐車場も広いので、車庫入れに困ることもないです。
2.ヒューストン駐在中の買い物事情
続いては、ヒューストン駐在員の日々の買い物についてご紹介します。
引っ越ししてしばらくは、お米すらどこで買うのかわかりませんでしたが、今ではほとんど困ることはありません。日本でお気に入りだった調味料やお菓子、美味しいお刺身は手に入らないかもしれませんが、代わりに日本では手に入らりづらい食材を楽しむのもいいですね!
日系スーパー2店の他、DAISOもあります
日系スーパーの「DAIDO」「SEIWA」では、日本の食材やお酒、生活用品が手に入ります。
私は普段は自宅に近い韓国系スーパーの「Hマート」や中華系スーパーの「99RANCH」を利用しています。調味料のお値段は日本の1.5倍から2倍程度しますが、野菜は手頃なお値段で手に入ることが多いです。
DAISOも2店舗あり、書道道具やしゃもじが買えて助かりました。
とはいえ、引っ越し直後から買い出しに追われるのは大変ですし、日本より高いお値段にストレスを感じてしまうかもしれません。
私は、基本的な調味料や乾物、麺類等をダンボール2箱分、手荷物として日本から持ち込みました。おかげで気持ちに余裕を持てたと思います。空港宅急便を利用すると楽ですよ!
アジア系スーパーでは、タイやベトナムなどの食材も手に入ります。最近我が家がハマっているのはフォー。日本では手に入りづらい、新鮮なタイバジルやパクチー・ライムをたっぷり使って美味しくいただいています。レモングラスでタイ料理を作ったり、空芯菜の炒めものを作ったり。今でも、ついつい長時間過ごしてしまうほど、新しい発見にあふれています!
日本からヒューストンに持っていって便利だった物
ホームベーカリーは日本から持ってきて本当によかったです。日本のふわふわ食パンは日系スーパーで手に入りますが、まとめ買いをすると冷凍庫もいっぱいになってしまいます。
日本では手作りする必要が無いのであまり使っていなかったという方も、持ってくることをオススメします。変圧器もお忘れなく!
アメリカではおいしい発酵バターが日本より安く手に入ります。我が家では発酵バターたっぷりのパンを楽しんでいます。
3.ヒューストンの学校・子育て事情
最後に、子どもたちの学校や遊び場に関する情報です。子どもと一緒に帯同するかどうかを考えた時に、私が一番心配したのが学びや治安に関してでした。今思うと全く心配することはなかったのですが(笑)
ヒューストンには日本人学校はないので現地校一択
ヒューストンに日本人学校はありませんので、選択は現地校一択になります。
現地校には、住所によって割り当てられる公立学校の他に、公立でも独自のプログラムを持ち、広範囲から生徒を集めるマグネットスクールや私立という選択肢もあります。
でも、駐在員であれば地元の公立学校に通っているお子さんがほとんどです。地元の学校区の評判が著しく悪かったり、就学前にお世話になったプリスクール(日本の幼稚園や保育園に該当)が気に入ったなどの事情があれば、選択肢に入ってくるかもしれません。
我が家の子どもたちは、地元の公立校へ通っていますが、面倒見の良い先生方が多く、満足しています。
英語を全く話せない状態で渡米した我が家の子どもたちは、普通学級に在籍しながら、取り出し授業を受けたり、ESL生徒だけを集めたクラスで最初の1年間を過ごしたりと、学年により異なるサポートを受けました。
夏休み中にはESL生徒対象のプログラムが無料で提供されました。学校区により多少異なるかもしれませんが、共通しているのは、英語が話せない生徒の存在が当たり前になっているということ。
そのような生徒へのフォローは非常に手厚いと感じます。町中でも、スペイン語やポルトガル語、中国語、ヒンズー語、ロシア語など様々な言語が聞こえてきます。
土曜日は日本語補習校へ
ヒューストン日本語補習校は、今年度開校50年を迎えます。
幼稚園年長から高校生まで、400人強の生徒が在籍し、日本に帰国してもスムーズに国内の学校で学習が続けられることを目的としています。
宇宙飛行士による講演会や、ANA航空教室、ヒューストン美術館の修復作業見学など、貴重な経験もできます。2021年4月現在は、リモート授業となっています。
夏はもっぱらプール。秋~春は豊かな自然を満喫しよう!
ヒューストンの夏は長くて暑いです。
そんな時に助かるのがプール!多くの集合住宅にはプールがありますので、夏は毎日プール!というご家庭も。
一戸建ての場合はプール付き物件を探しても良いですし、簡易設置型のプールを購入してお庭に設置しても。
一戸建ては地域ごとに分譲地を開発管理している組織によって管理されており、住人はテニスコートやプールを無料で利用できます。大型のスライダーや小さなお子様用の浅いプールやスプラッシュパッドもあり大助かりです。
日本ではオムツが取れないと入れないプールがほとんどですが、ここではそんな制限はありません。子育てにはとても寛容な国だと感じます。
夏以外の季節は、散策がオススメ。散策用の歩道や人工池が整備されており、様々な鳥や亀・魚を観ることができます。
リスもたくさんいますし、ウサギもしばしば観られます。運が良ければアルマジロやアライグマ・オポッサムも!
春には水鳥とたくさんのヒナが泳ぐ様子や、巣作りから抱卵、無事ヒナになる様子、さらに、大きくなったひな鳥に親が飛び方を教える様子も見られました。
ヒューストンの治安
最後にヒューストンの治安・安全性についてです。
我が家は暗くなってから出歩くことはしていませんが、日没前や後の涼しい時間にウオーキングしている人も見かけます。小学生でも自転車や徒歩で一人で通学しており、安全な地域だと感じます。
とはいえ、通学下校時刻以外に子供だけで歩いている姿はあまり見かけませんし、実際に誘拐未遂が近所で発生したこともあります。
ヒューストン子連れ駐在体験談/子育て情報まとめ
あくまでも私見になりますが、ヒューストン駐在員の生活の様子を少しでもお伝えすることができたでしょうか?
テキサス州のモットーは「Friendship」。また「テキサス」はネイティブアメリカン、カドー族の言葉で「友人」に由来します。事実、テキサスの人はとても親切でフレンドリーです!
これから渡航する皆さまの不安を少しでも解消し、ヒューストンでの生活を楽しみに思ってもらえたら嬉しいです。
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