海外のスーパーでは、パック詰めの肉類や魚介類も売られていますが、中にお肉屋さんやお魚屋さんのコーナーがあり、カウンター越しに量り売りをしてくれるところもあります。
アメリカのスーパーのお肉コーナーに行くと、大きなかたまり肉がたくさん売られています。
お肉は塊でも買えますし、スライスしてもらうこともできます。
小分けにして冷凍保存も良いかもしれません。
スーパーで見かけるお肉の部位と、店員さんとの会話例を紹介します。
お肉の部位を示す英語
ガラスのショウウインドウの中には、牛、豚、鶏などの色々な部分のお肉が並んでいます。それぞれにはラベルが付けられていて部位が示されていますので、それを見て注文しましょう。
BEEF (牛肉)の部位の英語
*chuck = 肩ロース
*brisket = 肩バラ肉
*ribs = あばら肉
*rib eye = リブロース(リブロース肉の芯の部分)
*short rib = 骨付きカルビ
*sirloin = サーロイン
*top sirloin = 上ロース
*tenderloin = ヒレ肉
*short loin = ショートロイン
”New York Strip”というステーキ肉が売られていますが、この部分です。柔らかくて、すごく美味しいです。
*flank = バラ肉
*plate = バラ・ハラミ
*shank = すね肉
PORK (豚肉)の部位の英語
*pork loin = 豚ロース肉
*tenderloin = ヒレ肉
*pork belly = 豚バラ肉
*pork butt(Boston butt) = 豚肩ロース(前足から離れており、shoulderよりも上に位置する)
*pork shoulder = 豚肩ロース(前足に近い)
*back ribs = バックリブ(背の部分)
*spare ribs = スペアリブ(バックリブより下の部分)
*leg / ham = もも肉
CHICKEN (鶏肉)の部位の英語
*breast = むね肉
*thigh = もも肉
*tenderloin = ささ身
*drumstick = 骨付きスネ肉/ドラムスティック
*wings = 手羽先
その他、サンクスギビングやクリスマスでお馴染みのTurkey(七面鳥)肉や、低脂肪で健康志向の人に人気なBison(バッファロー)肉も売っています。
ハム、ソーセージなどの英語名
バーベキューが盛んな国、特にアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドでは、お肉に加えてハムやソーセージの種類も大変豊富です。
発祥の国の名前や原産地の名前がついているものもあります。
日本語では「ソーセージ」の他に「ウインナー」という言葉もありますが、これは元々ドイツ語のWiener Würstchen(ウイーン風ソーセージ)からきています。
お肉屋さんでは、wiener sausageと言っても通じるようですが、ドイツ風の歯ごたえのあるソーセージは一般的にはfrankfurter「フランクフルト」と呼ばれています。
アメリカではhotdog「ホットドッグ」に入れるソーセージ自体をhotdogと呼ぶこともあります。
*cooked ham = 加熱処理、塩漬け、はちみつ漬けなどにされている調理済みハム
*smoked / unsmoked bacon = 燻製処理をした/していないベーコン
*streaky bacon = 脂肪と赤みが筋状になっているベーコン
*pancetta = パンチェッタ、塩漬けのバラ肉
*prosciutto = プロシュット、イタリアの生ハム
*pastrami = パストラミ、スパイシーな燻製牛肉
*pepperoni = ペパロニ、スパイシーなサラ
*chorizo = チョリソー、スパイシーなソーセージ)
pepperoni とchorizoの違いは製法(スパイスの加え方)にあるそうです。
uncured = Nitrate(硝酸塩)不使用
サンドイッチや朝食用にハムやベーコンを買いにいくと、smoked(燻製)や roasted(ロースト・焼かれた)など種類があり、ハムだけでなくビーフやターキーなど色々あります。
パッケージを見た時に”Cured”と”Uncured”と書かれているのがありますが、お肉の色を良くする為にNitrate(硝酸塩)という添加物が使われているか使われていないかの違いです。
ただ実際、”Uncured”でもセロリジュース粉に含まれる天然成分の硝酸塩を使って加工しているいう表示がパッケージに書かれています。”Cured”で”Uncured”でも大きな違いはないというのが本当のところのようです。
お肉の重さを示す英語
お肉の重さを表す時、多くの国ではグラム(g)やキログラム(kg)が使われていますが、アメリカやカナダではパウンド(lb)やオンス(oz)が使われています。
パウンドは、語源であるラテン語の略語でlbと示されるようです。1lbは約454g、1ozは約28gです。
お肉関連の表示
*skinless/ skin on = 皮なし/ 皮つき
*BL= Boneless = 骨なし
*BI= Bone-in = 骨あり
*Vac pack= Vacuumed Pack = 真空パック
*CC= Center Cut = センターカット(真ん中の部分で厚みが均等)
*ASST= Assort = 部位が混ざっている
*Lean = 赤身率/fat = 脂肪率
*ground meat = ひき肉
牛ひき肉のパッケージに書いてある%は脂肪分の量
ひき肉のパッケージを見ると、”73% Lean 23% fat”などと書かれていることがありますが、これは「赤身率」と「脂肪率」の割合の事です。赤身率が高いほど、お肉の値段も少し高くなります。
”Lean 90%”以上の物は、調理方法によってはけっこうパサつくので、料理によって選んでみましょう。
自然派のお肉を買いたい人はこの表示に注目
*grass fed = 草で育てられた肉
*pasture-raised = 牧草で育てられた
*cage free = 自由に動き回れるくらいの場所で育った肉
*no added growth hormones,steroids = 成長ホルモン、ステロイド剤無使用
*no antibiotics = 抗生物質不使用
*no artifitial ingredient = 人工成分不使用
肉類を注文する時の会話例
例1: ポンドの単位でお肉を注文する
Hi, May I help you?
(いらっしゃいませ。ご注文をどうぞ。)
Yes. (はい。)
Can I have one pound (1 lb) of prime rib?
(牛肉の特上リブロースを1ポンド(454g)いただけますか。)
Can I have a half pound (1/2 lb) of chicken thigh?
(鶏モモ肉を1/2ポンド(227g)いただけますか。)
Here you go.
(はい、どうぞ。)
Thank you.
(ありがとうございます。)
例2:グラムの単位でお肉を注文する時、スライスしてもらう
Can I have five hundred grams of ground beef?
(牛挽き肉を500gいただけますか。)
Can I have one kilogram of pork loin?
(豚ロースを1kgいただけますか。)
日本では薄切り肉を良くみかけますが、アメリカのスーパーではなかなか見つけにくいかもしれないですね。大きなブロック肉のほうが多いかもしれません。
そんな時は”Can you do paper thin slice with this?”(これを薄切りに出来ますか?)と聞いてみましょう。
”paper thin slice”で「紙のように薄い」という意味になり、スーパーで見かける”thin slice”よりはさらに薄くしてくれます。
例3:数を指定してソーセージやハム、ベーコンを注文する
I’d like to have eight frankfurters.
(フランクフルトを8本 お願いします。)
I’d like to have ten slices of honey cured ham.
(蜂蜜漬けのハムを10枚 お願いします。)
I’d like to have twelve slices of smoked bacon?
(燻製ベーコンを12枚 お願いします。)
ハムやベーコンなどの薄切りを購入する場合は、
a slice of~
two slices of~
などのように枚数を伝えるとよいでしょう。
豚ひき肉(ground pork)とソーセージのひき肉は似ているので注意!
餃子や肉団子でも大活躍の豚のひき肉は、英語で”ground pork“と言います。
ソーセージがひき肉タイプで売られている棚にも”ground pork”が置いてあります。この種類は脂肪分が多くなっており、食べたときの味や食感がだいぶ違います。
全米35州で展開しているスーパー、Krogerでお買い物をしている方がいれば、似たような場所に置いてあるので、要注意です!
このスーパーでは最近、牛豚ひき肉(ground beef and pork blend)も見かけるようになりました。
また、生姜焼きや鍋料理等にも使える薄切り肉”shaved meet“が常備してあるので、大変便利です。
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