アメリカ英語、イギリス英語というのはよく耳にしますが、発音や単語、フレーズが異なるという意味で「オーストラリア英語」というものも存在します。
この記事では、オーストラリア英語やオーストラリアで生活する際に注意するべき英語についてご紹介します。
オーストラリア英語はイギリス英語に近い
オーストラリアは英連邦に属していて、イギリスの国家元首がオーストラリアの国家元首でもあります。
そのため、イギリスの文化を強く受けていて、地名などもイギリスとまったく同じものが多数あり、英語もアメリカ英語よりはイギリス英語に近いです。
日本の英語教育はアメリカ英語を基本としているため、違和感を感じることもあるでしょう。
例えば、スペルでもcenter(アメリカ英語)ではなくcentre(イギリス英語)と書くのが一般的ですし、colourなど一見するとスペルミスかな?間違いかな?と思ってしまうようなものも見かけます。
1番間違えやすいのは、階数
アメリカ英語だと、階数を表すときは日本と同じです。1階がfirst floorです。
イギリス英語の場合、1階はground floorになるので、first floorは日本式で言う2階に相当します。3階がsecond floorです。
オフィスがたくさん入っているビルなどで、目的地の場所を聞いて、second floorと言われたので2階に行っても目的地がなかった。3階に行かなければいけなかったことに気がつかず、時間に遅れてしまったというハプニングがありますので、注意しましょう。
なお、地下をBasementというのはアメリカ英語もイギリス英語も同じです。
日付の書き方にも注意
日本では一般的に年/月/日の順で日付を書きますが、アメリカでは月/日/年です。
そしてオーストラリアでは日/月/年となります。
年が混乱することは少ないですが、12までの数は月にも使いますので大変間違えやすいです。
例えば1/2/24だと年は2024年、アメリカでは1月2日、オーストラリアでは2月1日を指します。
予約の際や、食品の使用期限などを確認する場合は気をつけましょう。
オーストラリア英語は省略が好き
オーストラリア人は、いわゆる日本語でいうところの「千葉銀行→ちばぎん」「マクドナルド→マック」のように、もともとある単語を短くすることが大好きです。
省略形の単語は星の数ほどあり、また地名も短くして言うことが多いので、地元の人しかわからない言い方もたくさんあります。
例)
Sunglasses → Sunnies
Breakfast → Brekkie/Brekky
Kindergarten → Kindy
Afternoon → Arvo
Tasmania → Tassy
Biscuit → Biccy
Rush Guard → Rushie
Underwear → Undie
Umbrella → Brolly
など、あげていったらキリがないほどたくさんあります。
そしてそれらの省略語はすっかり定着しているので、もともとの形で使っている人のほうが少ないものもあるほどです。
アメリカではポテトのことをFrench Friesと言うことが多いですが、オーストラリアではchipsと言います。
さらに会話ではchippyと呼んだりもします。
オーストラリアでよく聞くフレーズ
オーストラリアでしか聞かないようなフレーズもたくさんあります。
例)
Nah. (Noのこと)
Mate (親しみをこめて、話しかけるときに相手に呼びかけるときに使います)
Ta (Thank youの省略形です。タ、と発音します)
G’day (Good day! の略です。こんにちは、と同じです)
Oz, Aussie (オージー、オーストラリア人のことです)
通じないこともあるアメリカ英語の単語
アメリカ英語もオーストラリア英語も、同じ英語なので基本的に通じないということはありません。
ただし、発音は全然違ったりするので、「オーストラリア人がアメリカに行ってWaterと言ったら通じなかった」というのはオーストラリア人の間では有名な話です。
一般的に、オーストラリア英語はアメリカ英語ほどRをはっきり発音しない、イギリス英語ほどTをはっきり発音しない、などの特徴があります。
また単語で言うと、オーストラリアではケチャップと呼ばずにトマトソースと呼びます。
ケチャップと言うと、一瞬相手がわからない、聞き取れないといった表情をします。
オーストラリアではトイレのことをlooと呼ぶ言い方もあります。
そしてこれがrooになるとカンガルーを指します。
どちらもアメリカではほとんど使われない単語です。
オーストラリア英語まとめ
オーストラリア独自の単語、言い回し、発音などももちろんありますが、住んでいる間にいろいろな単語や言い方に触れてすぐに慣れることができます。
またオーストラリアの内陸部は、日本の地方のようにかなり強い訛りがあるため、単語の違い以前に、地元の人が言っていることを聞き取ること自体がとても難しいです。
(内陸部はハエが非常に多く、ハエが口の中に入らないようモゴモゴ喋る風習があり、それが聞き取りを難しくしています)
現地での言い方も新しい暮らしの一部とポジティブにとらえて楽しんでください!