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スウェーデン/ルドビカ駐在員の生活レポート

スウェーデン/ルドビカ駐在ってどう?

こんにちは。スウェーデン在住のユッカです。
スウェーデンのダーラナ県にあるルドビカに夫と1歳息子と3人で暮らしています。

ダーラナ県?ルドビカ?あまり聞きなれない街ですよね。

ルドビカは首都ストックホルムから北西へ車で3時間、人口2.5万人ほどの小さな街です。ダーラナ県はスウェーデン観光ガイドブックなどでよく「スウェーデン人の心のふるさと」といったタイトルで紹介されています。その名の通り伝統工芸品や古き良き暮らしが継承され、湖や森などの原風景を至る所で見ることができる自然豊かな街です。

都会ではないけれど、スウェーデンらしさ万歳のルドビカでの駐在生活をご紹介します。

スウェーデン駐在員の住まいで気を付けるべきこと

極寒で知られるスウェーデン。スウェーデン駐在時に住む家について、日本との違いや気をつけるべきことをご紹介します。

アパートと一軒家。基本的には日本と変わりのない住まい事情

駐在員の住まい…と聞くと、豪華な一軒家にお手伝いさんと運転手付きのリッチな生活!を想像されるかもしれませんが、スウェーデンではそのような現地生活をお世話してくれるような人はいません。

市街にはアパートやマンション、郊外には一軒家が建っていることが多いです。現地駐在員は基本的に会社が住居を指定する場合が多いので、アパートやマンション生活が主流です。

ストックホルムなどの都会では賃貸住宅不足の話もよく聞きます。人気のアパートを借りたい人は、10年以上も順番待ちをして借りることもあるそう。そして賃貸料も高く、住むことが難しいため、郊外に一軒家を持つ人も多いそうです。(私の住む街は都会ではないため、賃料も一般的で入居待ちもありません。)

そして極寒のスウェーデンですが、室内は意外と暖かい!私は冬でも室内では半袖で過ごしています(笑)
それでは部屋ごとに特徴を解説していきます↓

玄関

大多数の他国と同じように、スウェーデンには玄関はありません。ですが日本と同じように「靴を脱ぐ習慣」はあります。玄関扉のすぐ横に簡易シューズボックスを設置して脱ぎ履きしています。

キッチン

自動食洗器と大型オーブン設置率、ほぼ100%!?日本ではまだまだ自動食洗器の普及率は低いですが、キッチンと一体型になっているものがスウェーデンでは当たり前です。私もスウェーデンに来てはじめて自動食洗器を使いましたが、便利すぎてもうこれなしでは生活できない…!くらいに感動しています。

セントラルヒーター

主に就業住宅で窓の下に取り付けられていることの多いセントラルヒーター。いわゆる「温水パネル」です。このような金属のパネルに温水がまわっており、館内全体にパイプでつながっています。おかげで冬でも室内はポカポカ暖かく、快適に過ごすことができます。日本のようなエアコンは主流ではなく、スウェーデンで見かけたことはありません。セントラルヒーターのおかげで日本のような「部屋は暖かいけど、廊下に出たら寒い!お風呂から上がったら寒い!」といった生活とは無縁です。ヒートショックの心配もないですね。一軒家では薪を燃やして使う暖炉が設置してあることも多いです。

セントラルヒーター。触るとほんわか暖かいです。

スウェーデン駐在員の買い物事情

スウェーデンのスーパーの雰囲気、レジの使い方や日本食が購入できる場所、スウェーデン独自の買い物ルールなどを紹介します。

現金はほぼ使わない!?クレジットカード生活

スウェーデンでは現金はほぼ使うことはありません。チョコレート1個でも、切手1枚でも、どんなに少額でもクレジットカードで払うことが可能です、ほぼ100%のお店でクレジットカードを採用しています。

自分のクレジットカードと銀行のアプリが連動しており、アプリが自動的に家計簿を作成してくれます。個人間の送金もアプリでサクっとできる為、とても便利です。

スウェーデンに引っ越してきたら、まずは

〇IDカード(個人番号カード)
〇居住登録カード
〇BANK IDとクレジットカード

の手続きを早めに済ませることをお勧めします。

スーパーは出入り口が別々!欧風スタイル

ヨーロッパに多いスタイルですが、どこのスーパーも入口と出口が別々です。

野菜売り場は基本的には量り売り。野菜を必要分袋に詰め、売り場に置かれた電子測り器で重さを計りラベルを発行します。そのラベルを、野菜を入れた袋に貼り付けたらレジへ行く準備が完了です!

右の電子測り器で重さを計測。バーコードが発行されます。

大きいスーパーに行くと3種類のレジがあります。

(1)有人レジ

有人といっても半分セルフスタイルです。ベルトコンベアーが流れているので自分でコンベアに商品を載せ、レジに通します。袋詰めももちろん自分たちで行います。

ベルトコンベアーには自分で商品を乗せないといけません。

(2)セルフスキャニングレジ

こちらは日本でもちらほら見かけるようになりましたが、商品を自分でスキャンするタイプのレジです。(イオンなどでも見かけますよね!)

(3)ハンドバーコードリーダーレジ

こちらは馴染みがないかもしれません。私もスウェーデンに来て驚きましたが、なんと【商品をその場でスキャンして袋詰めをすることができます。】まずスーパーに入ると、このように小型のバーコードリーダーがずらりと並んでいます。この小型バーコードリーダーはスーパーの会員になると、1家庭1台使えるようになります。

商品をバーコードリーダーで読み取りながら買い物をしていき、支払い時は無人のレジに小型バーコードリーダーの情報を読み取らせてクレジットカードで支払い完了!…とても簡単ですよね!わざわざレジを通した後袋詰めをしなくていいことと、会員にあるとお得セールも多いので利用している人は結構多いです。
不正防止に時々チェックも行われています。

会員カードをかざすと一台使用することができます。

スウェーデン大手スーパーの日本食事情

大手スーパーで売られている日本食は

・醤油
・みりん風調味料
・味噌
・パン粉
・わさび
・のり     

など。

日本米は見かけたことがありません。我が家は「Gröt ris」(お粥米)で代用しています。粘り気やお米の形が日本米に似ていますよ。鍋で炊く必要はありますが、美味しく食べることができます。

都心の方には日本食材店も多くあるようで、納豆や豆腐、日本米なども売っているそうです。利用している駐在員の方も多いのではないでしょうか?

スウェーデンのスーパーでは基本的には薄切り肉はありませんが、日本食材店では薄切り肉も購入可能です。お肉屋さん併設の大きめのスーパーでは、注文をすれば無料で薄切り肉を切ってくれるサービスもあるそうですが、私の町では見かけたことがありません…

スウェーデンの子育て事情

スウェーデンでイメージされる一つの印象として、「福祉国家」であることが挙げられます。
私は現在1歳児を子育て中です。実際に現地で子育てをしてみて、福祉国家だと言われる理由が少し分かりました。

父親の育休取得率90%

スウェーデンでは父親と母親合わせて480日の育休を取得することができます。そして育児休業中の390日分は給料の80%が支給され、残った90日は定額保証されています。この保証制度が90%もの父親が育児休暇制度を利用する理由とされています。

町ではベビーカーを押しているパパさんたちをたくさん見かけますよ。

とにかく子供にウエルカム!

ベビーカーを押していたら舌打ちされた…
赤ちゃん連れで電車に乗ったら迷惑そうな顔をされた…

こんな話を日本に居た時はよく聞きました。

が、スウェーデンではそのようなことは今までで一度もありません。
日本では軽い!小さい!といったベビーカーが今の主流ですが、スウェーデンでは頑丈!大きい!といったベビーカーがほとんどです。日本のベビーカーよりも一回りも二回り大きいのですが、皆さん道を譲りあって押しています。

大きめのスーパーに行くと、子供用のミニカートが置いてあったり(子供は大人のマネをしたいですもんね♪)、入口近くには赤ちゃん連れ専用の駐車場もあったりします。通常の駐車場より車幅を大きくとっている駐車場で、ベビーカーの乗せ降ろしがしやすく、赤ちゃん連れには優しい設計です。

もちろん子供NGのレストランはありますが、基本的にはどのレストランにも子供用のハイチェアが置いてあります。

専業主婦でも子供を保育園に預けられる!

日本では親の就業の有無によって子供を保育園に預けられるかが決まりますよね。
スウェーデンでは親ではなく、子供に焦点が当てられ、「1歳になったらいかなる子供でも教育を受ける権利がある」と考えられています。そのため、親が仕事をしていなくても子供は保育園に通うことができるのです。

ただし、親が仕事をしてしない場合は

週に15時間(3時間/5日または5時間/3日から選べる)
都心ではmax30時間の場合もあるそうです。

といったルールがあります。

スウェーデンはもともと移民が多い国なので、さまざまな国のお友達と一緒に過ごす保育園の時間は息子にとっても良い機会だと思います。私もリフレッシュできるのでとても素晴らしい制度だと実感しています♪

スウェーデン/ルドビカ駐在員の生活事情まとめ

以上、スウェーデン・ダーラナ県ルドビカに住むユッカからのレポートでした。
スウェーデンはとても住みやすい町です。これからスウェーデンへ行かれる方の参考になればうれしいです。