海外赴任の子どもの日本語の勉強は?日本人学校・補習校の違いと体験談

海外赴任の子どもの日本語の勉強は?日本人学校・補習校の違いと体験談

現地の学校に行ったら、日本語教育はどうするの?

日本人学校と補習校、どちらがいいの?

海外赴任についていく子どもの日本語は、多くの家庭が悩むことです。この記事では、日本語を学ぶ主な方法と、日本人学校や補習校に通った14都市の先輩ママの体験談を、学び方ごとにまとめました。

海外で子どもの日本語はどう学ぶ?4つの方法

学び方どんなもの向いている家庭の例
日本人学校平日に通う全日制の学校。日本の学校と同じ教育課程で、日本の教科書を使います住む都市に日本人学校があり、数年で日本に帰る予定の家庭
補習校(日本語補習授業校)平日は現地校やインターに通い、土曜日などに国語・算数などを学びます現地校に通いながら、日本語や日本の勉強も続けたい家庭
通信教育・オンライン家で教材やオンラインの授業で学びます近くに補習校がない、補習校と予定が合わない家庭
家庭学習日本語の本を読む、日記を書く、日本の教科書や問題集で学ぶなどほかの方法と組み合わせたい家庭、小さい子のいる家庭

どの方法を選ぶかは、住む都市(日本人学校や補習校があるか)、日本に帰る時期、子どもの学年や性格によって違います。2つ以上を組み合わせる家庭もあります。

日本人学校と補習校の違いは?

日本人学校補習校
通う日月曜日〜金曜日(全日制)土曜日など、平日の学校がない日が多い
学ぶ教科日本の学校と同じすべての教科国語・算数など一部の教科が中心
平日の学校日本人学校現地校やインターナショナルスクール

日本人学校とは?

日本人学校は、海外にある全日制の日本の学校です。日本の学校と同じ教育課程で、日本の教科書を使って勉強します。月曜日から金曜日まで通い、運動会などの学校行事もあります。日本人学校があるかどうかは、都市によって違います。

先輩ママたちは、なぜ日本人学校を選んだ?

・中学2年生で渡英した家庭:親はインターや現地校を勧めたものの、本人の希望で日本人学校へ。高校で日本に戻るなら、受験の情報や先輩の経験談、推薦の制度がそろっているのが良いところでした。生徒の入れ替わりが多いことや、学期の途中で転入するとすぐに期末テストがあったことも書かれています。
・中国の家庭:インターナショナルスクールの学費がとても高いことや会社の決まりもあって、日本人学校へ。決める前に、知人を通して通っている家庭の話を聞いて安心できたそうです。
・アメリカ東部の家庭:習字道具や子ども用の縄跳びは現地では手に入りにくく、日本から持って行くのがお勧めとのことです。
それぞれの詳しい体験談は、下の表から読めます。

日本人学校の校舎の中の廊下(北京の例)
北京の日本人学校の校舎の中です。廊下に掲示物が貼られ、日本の小学校とよく似た雰囲気です
日本から持って行った習字道具
日本人学校では書写(習字)の授業もあります。習字道具は現地では見つけにくいので、日本から持って行くと安心です

日本人学校の体験談(都市別)

都市体験談読める話
イギリス・ロンドン「ロンドン駐在で通った日本人学校情報と体験レポート」選んだ理由・授業料・通学・高校受験
中国・北京「北京駐在で通った日本人学校情報と体験談」選んだ理由・学校の様子・行事
アメリカ・ニュージャージー州「ニュージャージー州日本人学校ってどう?体験談まとめ」学校の様子・英語の授業・持ち物
ベトナム・ホーチミン「インター?日本人学校?ホーチミン駐在家族の小学校選び」インターと日本人学校の比べ方
インド「インドのインターナショナルスクール・日本人学校情報まとめ」インターと日本人学校の特徴
韓国・ソウル「韓国/ソウル子連れ駐在家族の買い物/子育て/学校体験談」日本人学校と暮らし
台湾・台北「台湾駐在帯同ってどんな感じ?駐在妻の子育て/学校体験談」日本人学校・幼稚園と暮らし

補習校(日本語補習授業校)とは?

補習校(日本語補習授業校)は、平日は現地校やインターナショナルスクールに通う子どもが、土曜日などに日本語で勉強する学校です。日本の教科書を使って、国語や算数などを学びます。英語では Japanese Supplementary School などと呼ばれることがあります。

アメリカの補習校はどんな感じ?

アメリカは日本人学校がない都市が多く、平日は現地校、土曜日は補習校という家庭がよく見られます。先輩ママたちの体験談でも、次のような声がありました。

・テキサス州の2都市:どちらも日本人学校がなく、平日は現地校、毎週土曜日は補習校に通う家庭が多いそうです。渡米3か月後に補習校に入った家庭は、「平日は現地校、土曜日は補習校のスケジュールは、始めは本当に大変でした」と話しています。
・ニューヨーク:平日は現地校で英語、土曜日やアフタースクールで日本語というのがよくある形。日本語の学校に行かせない家庭や、夏に日系の学校に2〜3週間通わせる家庭もあるそうです。
・ウィスコンシン州:近くに日本人学校がなく、隣の州の補習校まで車で1時間半かけて通う家庭もありました。
・ペンシルベニア州:補習校は私立校の校舎を土曜日に借りて、幼稚部から高等部まで学んでいます。

補習校が土曜日に借りている現地の私立校の校舎
補習校が土曜日に借りている、現地の私立校の校舎です(フィラデルフィアの例)。補習校は現地の学校の校舎を借りて授業をすることが多く、ふだんとは違う学校に通う楽しみもあります

補習校ってどんな所?土曜日の1日と良かったこと・大変だったこと

国語と算数が中心で、体育・音楽などの授業や運動会もあります。ミシガン州の家庭の体験では、土曜日の補習校は朝から午後3時ごろまで。近くには、平日の午後や土曜日に通える塾のような学校もあり、家庭のスケジュールで選べたそうです。

良かったこと大変だったこと
日本の学校行事(運動会・授業参観など)を体験できるお弁当を毎週作る
担任の先生も保護者も日本人で、親もほっとできる土曜日にほかの予定を入れにくい
ランドセルや前向きの机など、日本の学校のスタイルを体験できる幼稚園部は定員があり、入れないこともある

補習校は義務ではないので、通わない子もいます。続きは「ミシガン駐在で通った日本語補習校情報と体験レポート」で読めます。

補習校の体験談(都市別)

都市体験談読める話
アメリカ・ミシガン州「ミシガン駐在で通った日本語補習校情報と体験レポート」補習校と塾の選び方・良かったこと・大変だったこと
アメリカ・ミシガン州「ミシガン州ノバイ駐在帯同のメリット3つとノバイ駐在妻の1日」補習校がある土曜日の1日
アメリカ・ペンシルベニア州「フィラデルフィア駐在で通った日本語補習校と体験レポート」補習校の様子・選んだ基準
アメリカ・テキサス州「ヒューストン子連れ駐在/子育て体験談<駐在妻レポート>」現地校とESL・土曜日の補習校
アメリカ・テキサス州「テキサス州・ダラス子連れ駐在/子育て体験談<駐在妻レポート>」現地校と補習校の両立
アメリカ・ニューヨーク「【ニューヨーク駐在前に知りたい】幼稚園/小学校選び 5つのポイント」学校選びと日本語教育の考え方
アメリカ・ウィスコンシン州「アメリカ/ウィスコンシン州子連れ駐在妻の子育て体験談」近くに日本人学校がないとき
オーストリア・ウィーン「オーストリア・ウィーン駐在家族の子育て/学校体験談」日本人学校と補習校

ほかの都市の学校の情報は「現地校・インターの保護者の英語」の「9. 都市別の学校情報」にもまとめています。

補習校がないときは?通信教育・オンライン・家庭学習

近くに補習校がないときや、補習校と予定が合わないときは、通信教育やオンラインで学ぶ方法があります。海外子女教育振興財団には、海外の小中学生のための通信教育(文部科学省の補助)があります。

オンラインの補習校はある?

土曜日の補習校のように、オンラインで国語や算数を学べる民間のサービスや塾もあります。授業の内容や時間帯(日本との時差)、料金はサービスによって違うので、体験の授業や口コミで確かめましょう。

家庭でできることは?

日本語の本を読む、日記や手紙を書く、日本の家族とビデオ通話をするなど、毎日少しずつ日本語に触れる時間を作る方法もあります。

現地校の中で日本語を学ぶ方法は?(イマージョン校)

アメリカには、日本語と英語の2つの言葉で授業をするイマージョン校(Japanese Immersion School)がある学区もあります。人気で抽選のこともあるので、住む地域の名前と「Japanese Immersion School」で検索して、早めに学区に問い合わせましょう(あるかどうか・申込み方は学区によって違います)。

どう選ぶ?帰国の時期・学年・受験で考えること

先輩ママたちの体験談から、選ぶときに考えたいことをまとめました。

・住む都市に日本人学校・補習校があるか、通える距離か
・日本に帰る時期と、帰ってからの学年(高校受験・中学受験があるか)
・子どもの学年と、本人の希望(中学2年生で渡英した家庭の例では、本人の希望で日本人学校に)
・英語を伸ばしたいか、日本の勉強を続けたいか
・補習校の幼稚園部などは定員があることも(早めに問い合わせる)

補習校は週1回の学校が多く、宿題で家庭学習を補う形です。受験を控える子は、現地の日本語の塾に通う家庭もあるそうです(都市によって違います)。

学区の調べ方や現地校の入学手続きは「アメリカ現地校の入学手続き」で紹介しています。

よくある質問

Q. 補習校とは何ですか?

A. 日本語補習授業校のことで、平日は現地校やインターに通う子どもが、土曜日などに日本の教科書で国語や算数などを学ぶ学校です。

Q. 日本人学校と補習校の違いは何ですか?

A. 日本人学校は平日に通う全日制の学校で、日本の学校と同じ教育課程で学びます。補習校は、平日は現地校などに通い、週末など授業のない時間に国語・算数など一部の教科を学びます。

Q. アメリカに日本人学校はありますか?

A. ニュージャージー州など一部の都市にあります。日本人学校がない都市も多く、平日は現地校、土曜日は補習校という家庭がよく見られます。

Q. オンラインの補習校はありますか?

A. オンラインで国語や算数を学べる民間のサービスや塾があります。授業の時間帯や内容はサービスによって違うので、体験の授業などで確かめましょう。

Q. 補習校には必ず通わないといけませんか?

A. 義務ではありません。ミシガンやニューヨークの体験談でも、通わない子もいると書かれています。日本に帰る時期や子どもの様子に合わせて考えましょう。

Q. 近くに補習校がないときはどうすればいいですか?

A. 通信教育やオンラインの日本語教室・塾、家庭学習などの方法があります。海外子女教育振興財団には、海外の小中学生のための通信教育もあります。

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