子どもに食物アレルギーがある場合、日本でも同じですが、親の目が届かないところで子どもの口に入るもののことが心配です。まして、まだ生活に慣れていない外国ではなおさら気がかりだと思います。特に学校の給食やおやつは毎日のことなので注意が必要です。この記事では、「〜のアレルギーです」の英語、アメリカの食品ラベルのアレルギー表示の読み方、学校に伝えるときの英語を、実際の商品の写真でご紹介します。
この記事でわかること
「食物アレルギー」は英語で?「〜のアレルギーです」の言い方
「食物アレルギー」は英語で food allergy(フード・アラジー)です。「〜のアレルギーです」は be allergic to ~(アラージック・トゥ)か、have a ~ allergy で言います。
子どもの場合は My son(My daughter)is allergic to ~. となります。~の部分にアレルギーの原因となる食べ物の名前を入れれば通じます。
| 言いたいこと | 英語 | ひとこと |
|---|---|---|
| 娘は食物アレルギーがあります | My daughter has a food allergy. | いくつかあるときは food allergies |
| 息子は卵アレルギーです | My son is allergic to eggs. | 「My son has an egg allergy.」とも言えます |
| 息子は乳製品のアレルギーです | My son is allergic to dairy. | 病院では milk allergy(乳アレルギー)と言うことが多いです |
| 私はえびのアレルギーです | I’m allergic to shrimp. | 自分のことは I’m allergic to ~. |
| 少しでも食べると危険です | Even a small amount can cause a serious reaction. | 重いアレルギーのときに付け加えます |
| アレルギーはありません | He doesn’t have any allergies. | 「No allergies.」だけでも通じます |
| アレルギーがあれば教えてください | Please let me know if you have any allergies. | 友だちを家に呼ぶときなどに |
| 乳糖不耐症です | I’m lactose intolerant. | 乳糖不耐症=lactose intolerance(アレルギーとは別のもの) |
allergy(アラジー)は「ア」を強く読み、 allergic(アラージック)は「ラ」を強く読みます。allergy の複数形は allergies です(Do you have any allergies?)。eggs・peanuts・walnuts のように数えられる食べ物は、ふつう複数形で言います。milk・wheat(小麦)は数えられない名詞なので s を付けません。shrimp は複数でも shrimp のままです。
アレルゲンの英語一覧:日本の特定原材料とアメリカの表示の違い
日本で表示が義務になっている「特定原材料」は、英語の資料では specific raw materials と訳されることが多く、2026年4月にカシューナッツが加わって9品目になりました(2028年3月までは、カシューナッツの表示がまだない商品もあります)。アメリカでは「major food allergens(主なアレルゲン)」の9品目が、スーパーなどで売られている包装された食品の表示に書かれます。重なるものも多いですが、そばのように日本だけのもの、大豆・魚・ごまのようにアメリカだけのものがあります。
| 日本の呼び方 | 英語 | ひとこと |
|---|---|---|
| 卵 | eggs | 卵アレルギー=egg allergy。日本・アメリカとも表示が必要 |
| 乳(乳製品) | milk/dairy | 乳アレルギー=milk allergy。乳製品=dairy products |
| 小麦 | wheat | 小麦アレルギー=wheat allergy。flour は「小麦粉」 |
| えび | shrimp | えび・かになどの甲殻類は crustacean shellfish。表示には shrimp と種類が書かれます |
| かに | crab | 貝類(mollusks)はアメリカの9品目に入りません |
| 落花生(ピーナッツ) | peanuts | 木の実(tree nuts)とは別に表示されます |
| くるみ | walnuts | tree nuts(木の実)の一つ。表示には walnuts と種類が書かれます |
| カシューナッツ | cashews | 日本では2026年4月から表示が義務に(2028年3月まで経過措置) |
| そば | buckwheat | そばアレルギー=buckwheat allergy。アメリカの9品目には入っていません |
| 大豆 | soy/soybeans | アメリカでは表示が必要(日本は推奨表示) |
| 魚 | fish | アメリカでは表示が必要。種類(salmon など)も書かれます |
| ごま | sesame | アメリカでは2023年から表示が必要(日本は推奨表示) |
レストランの料理や、量り売り・手作りのお菓子などには、この表示はありません。表示がないから入っていない、とは限らないので、お店の人に聞きましょう。日本の表示のくわしいしくみは、消費者庁の「食物アレルギー表示に関する情報」で確かめられます。
食品ラベルの「Contains」「May contain」の意味は?
アメリカの食品は、原材料(INGREDIENTS)のすぐ下に、アレルゲンがまとめて書かれていることが多いです。

| 英語 | 意味 | ひとこと |
|---|---|---|
| Contains: ~ | ~を含みます | 包装された食品では、主なアレルゲンが入っていればこの形か原材料の中に書かれます |
| May contain ~ | ~が入っている可能性があります | 同じ工場や製造ラインで扱っているという注意。書くかどうかはメーカーの判断です |
| Processed in a facility with ~ | ~も扱う工場で作られています | メーカーが任意で書く注意書き |
| cross contamination/cross-contact | (製造中などに)ほかの食品が混ざること | 下の写真の注意書きに出てきます |
| Free from ~/~ Free | ~不使用 | Nut Free・Dairy Free・Gluten Free など |


「May contain」や「Processed in a facility…」は、アメリカでは書くことが義務ではありません。書いていないから安全とは言い切れないので、心配なときはメーカーに問い合わせるか、かかりつけの医師に相談しましょう。食品ラベルのほかの表示(Organic・No antibiotics など)は、「アメリカの食品ラベルの意味と見分け方」でご紹介しています。
「Lactose Free(乳糖なし)」は乳アレルギーでも大丈夫?「Dairy Free」との違い
いいえ。Lactose Free(乳糖なし)の食品は、乳アレルギーの人は食べられません。
乳製品はケーキやクッキーなどにも使われるので、乳アレルギーがあると完全に取り除くのはなかなか難しいのでは…というイメージがあります。アメリカのスーパーでは、牛乳やアイスクリーム、チーズの「Lactose Free(乳糖なし)」や「Dairy Free(乳製品不使用)」の商品を簡単に見つけることができます。
ただし、この2つは意味が違います。Lactose Free(乳糖なし)は、牛乳の乳糖を分解しただけのもので、アレルギーの原因になる牛乳のたんぱく質はそのまま入っています。乳アレルギーの人は食べられません。乳糖なしの商品は、乳糖不耐症(lactose intolerance:牛乳を飲むとおなかをこわす体質)の人向けです。


| 英語 | 意味 | ひとこと |
|---|---|---|
| Lactose Free | 乳糖なし(乳糖を分解したもの) | 牛乳のたんぱく質は残っています。乳アレルギーでは食べられません |
| Dairy Free | 乳製品不使用 | 決まった基準はないので、原材料と Contains も確かめます |
| Non-Dairy | ノンデイリー(乳製品でない) | 乳たんぱく(casein)が入っていることがあるので注意 |
| Plant-based/Vegan | 植物性/動物性の材料を使わない | 同じ工場で乳を扱っていれば May contain milk と書かれることも |
| Gluten Free | グルテン不使用 | 小麦アレルギーのときも、Contains の表示を必ず確かめます |

学校にはどう伝える?手紙の例と、学校に出す書類の英語
学校に伝えるときは、いきなり本題に入るのではなく、まず I’d like to let you know something important about my son(my daughter).(息子〔娘〕のことで、大切なことをお知らせしたいのですが)と前置きをしてから、My son is allergic to eggs. と続けるとよいでしょう。
また、子どもの食物アレルギーが1つであれば口頭でもある程度伝わりますが、外国での話なので、書面にも残して渡したほうがよいでしょう。複数のアレルギーがある場合は、リストにして学校に出しておくほうがより安心です。事故を防ぐために大切です。
先生に送る手紙(メール)の例
- Dear Ms. Smith,
- I’d like to let you know something important about my son, Ken.
- Ken is allergic to eggs and peanuts. Even a small amount can cause a serious reaction.
- Could you please make sure he doesn’t eat any food with eggs or peanuts at school?
- He has an EpiPen, and I will bring it to the school nurse with the form from his doctor.
- Please let me know if you have any questions. Thank you for your help.
- Best regards, Yuki Tanaka(Ken’s mom)
(訳)スミス先生 息子のケンのことで、大切なことをお知らせします。ケンは卵とピーナッツのアレルギーがあり、少しでも食べると重い症状が出ることがあります。学校で卵やピーナッツの入った食べ物を食べないように気をつけていただけますか。エピペンを持っているので、医師の書類と一緒に保健室の先生に届けます。ご質問があればお知らせください。よろしくお願いします。
学校でよく出てくる言葉
| 英語 | 意味 | ひとこと |
|---|---|---|
| school nurse/nurse’s office | 保健室の先生/保健室 | 薬やエピペンは保健室で預かることが多いです |
| Food Allergy Action Plan | 食物アレルギーの緊急時の対応計画 | 医師に書いてもらう書類。Emergency Care Plan などとも |
| medication authorization form | 薬を学校で使うための許可書 | 医師と保護者のサインが必要なことが多いです |
| epinephrine auto-injector(EpiPen) | エピネフリン自己注射薬(エピペン) | 重いアレルギー反応のときに使う注射薬 |
| Nut Free classroom/Nut Free school | ナッツを持ち込まないクラス・学校 | おやつやお誕生日のお菓子を持って行くときに言われることがあります |
| allergy-friendly snack | アレルギーに配慮したおやつ | クラスのおやつ当番のときに聞かれることも |

学校の書類や連絡の英語は、学校のハブ記事の「現地校・インターの保護者の英語」でまとめています。学校に出す予防接種の記録の英語は「「予防接種」は英語で?ワクチン名一覧と記録表の読み方・予約の英会話」でご紹介しています。
レストランや友だちの家で使えるフレーズ
| 言いたいこと | 英語 | ひとこと |
|---|---|---|
| これに卵は入っていますか? | Does this contain eggs? | 「Is there any egg in this?」とも言えます |
| ナッツ抜きにできますか? | Can you make it without nuts? | レストランで注文するときに |
| アレルギー情報はありますか? | Do you have allergen information? | チェーン店ではメニューの表やウェブサイトにあることも |
| アレルギー対応のメニューはありますか? | Do you have an allergy-friendly menu? | アレルギー対応=allergy-friendly |
| 卵を使っていないものはどれですか? | Which ones don’t have eggs? | パン屋さん・お菓子売り場で |
| 息子はエピペンを持っています | My son carries an EpiPen. | プレイデートやお泊まりのときに伝えておきましょう |
| おやつはこちらで持って行きます | I’ll bring his own snacks. | 友だちの家やパーティーで |
レストランでの注文の英語は「海外の子連れレストラン英会話」でご紹介しています。
よくある質問
Q. 「食物アレルギー」は英語で何と言いますか?
A. food allergy です。「息子は卵アレルギーです」は My son is allergic to eggs.、または My son has an egg allergy. と言います。
Q. 「特定原材料」は英語で何と言いますか?
A. 英語の資料では specific raw materials と訳されることが多いですが、日本の制度の名前なので、相手には「major food allergens that must be labeled in Japan(日本で表示が義務になっている主なアレルゲン)」のように説明すると伝わります。アメリカでは同じような9品目を major food allergens と呼びます。
Q. 乳糖不耐症とアレルギーは英語でどう違いますか?
A. 乳糖不耐症は lactose intolerance(I’m lactose intolerant.)、乳アレルギーは milk allergy(I’m allergic to milk.)です。乳糖なし(Lactose Free)の牛乳は乳糖不耐症の人向けで、乳アレルギーの人は飲めません。
Q. 「May contain」と書いてある食べ物は食べられませんか?
A. 同じ工場で扱っているなどの理由で、入っている可能性があるという注意です。どこまで避けるかはアレルギーの重さによって違うので、かかりつけの医師に相談しましょう。
Q. 海外で使えるアレルギーカードはありますか?
A. アレルゲンを英語で書いたカードを持ち歩くと、レストランや学校で見せて伝えられます。たとえば「My child has a severe allergy to eggs and peanuts.(子どもは卵とピーナッツの重いアレルギーがあります)Please make sure his food does not contain them.(料理に入っていないか確かめてください)Thank you.」のように書きます。
この記事は、海外で食物アレルギーを伝えるときの英語と、食品表示の一般的なしくみを紹介するものです(2026年10月時点)。医療の助言ではありません。アレルギーの診断や、食べてよいものの判断は、かかりつけの医師に相談してください。息苦しさや顔・のどの腫れなど重い症状が出たときは、すぐに救急に電話してください(アメリカは911)。エピペンを処方されている場合は、医師の指示(Emergency Care Plan など)に従ってください。
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