アメリカに住んでみて、驚いたことがあります。
それは『みんな歯並びが綺麗で歯が白い!!』ということ。
口元をほとんど開けなくても発音できる日本語とは違い、英語は大きく口を開けて、歯を見せないと発音できないものが多いです。
そのため、英語を使うアメリカでは、歯に対する意識が日本人より高いのかもしれません。
そこで3年以上アメリカに滞在する人にぜひオススメしたいのが、Orthodontics=歯列矯正です。
矯正歯科と一般歯科の違いは?アメリカでは専門医が異なる
アメリカでは矯正専門医しか歯列矯正を行えません。
Check-up(定期検診)や簡単な虫歯の治療は、Dental office/clinic(一般歯科)で、歯列矯正はOrthodontics(矯正歯科)で行います。
また、抜歯が必要な場合は、Oral surgery(口腔外科)で抜いてもらいます。
Dental office/clinic(一般歯科)もしくはOrthodontics(矯正歯科)の先生が、提携先のOral surgery(口腔外科)を紹介してくれるので安心してください。
もし虫歯が神経まで達していた場合、根管治療をする必要があります。
これもまた、Root Canal treatment(根管治療)の専門医がいて、専門医以外は治療することができません。
こうしてみると、ワンストップですべて対応できる日本の歯医者さんと違い、専門医が分かれるアメリカの歯科は、ちょっと面倒だと思われるかもしれません。
しかし専門医が細分化されているアメリカだからこそ、世界でもトップクラスを誇る歯列矯正技術を受けることができるのです。
アメリカで矯正歯科をどうやって選べばいい?
いざ歯列矯正を始めようと思ったら、最初にぶつかる壁が矯正歯科選びです。
さすが矯正大国のアメリカ。
近所を歩けば10分おきに、Orthodontics(矯正歯科)に出会うというくらい、歯医者の数が多いです。
歯医者さんを探す方法をまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
Google Maps
Google Mapsで『Orthodontics near me』と打ち込んでみましょう。
近隣の矯正歯科が一覧で表示されます。
クリニックごとに口コミや評価が見られるので、とてもわかりやすいです。
アメリカでは、Facebookを使った情報交換が活発で、基本的に近隣住民のコミュニティページというものがあります。
ぜひ地域のコミュニティに参加して、おすすめの矯正歯科を聞いてみましょう。
『Hello, neighbors! I’m new in ○○. Does anyone know good orthodontics in ○○?』
(こんにちわ!私は○○に最近引っ越してきたばかりです。
どなたか、このあたりで良い歯列矯正歯科をご存じないですか?)
もしくはシンプルに、
『Any recommendations for orthodontics in ○○?』
(○○でオススメの矯正歯科はありますか?)
と聞いてみてください。
ちなみに筆者はこの方法で矯正歯科を見つけました。
みなさんとても親切に、情報を教えてくれますよ!
Dental office/clinic(一般歯科)からの紹介
まず、歯科保険の効くDental office/clinic(一般歯科)を近所に見つけましょう。
そこで、ドクターにおすすめの矯正歯科を聞くのもひとつの手です。
基本的に、一般歯科と矯正歯科は患者の情報を共有しながら一緒に治療していくことになるので、近隣の信頼できる先生を紹介してくれるでしょう。
駐在妻仲間に聞く
ご自身がしていなくても、お子さんを歯列矯正に通わせている駐在妻さんは多いです。
日本語が通じる歯医者さん、Kids friendly(子供に優しい)な歯医者さん、ローカルだけど日本人でも通いやすいところなど、同じ日本人同士、親切に教えてくれるでしょう。
上記の方法でいくつか矯正歯科を絞ったら、予算、期間、ドクターの方針などを聞いて、自分に合ったクリニックを見つけましょう。
歯列矯正は歯科保健が適用されない場合が多いので、First Consultation Free(最初の相談費用無料)のところを選ぶよう注意してください。
また、矯正中はワイヤーが外れたり、虫歯になりやすかったりとトラブルも多いものです。
そんな時すぐに診てもらえるように、矯正歯科と一般歯科は、近隣で見つけることをオススメします。
気になる歯列矯正の費用は?
アメリカの歯列矯正費用は、ドクターの経験値と腕によってピンキリと言われています。
ワイヤーを使った全体矯正でも100万円以内でできるところが多く、日本と比べても安価といえるでしょう。
高すぎず、安すぎず、自分にあった治療を行える矯正歯科をみつけてください。
また、これから駐在予定の方は、渡米前に歯の治療を行っておきましょう。
アメリカでの虫歯治療は、1本100~200ドル、Root Canal treatment(根管治療)になると何千ドルとかかることもあります。
特に、X-ray(レントゲン)では見えない『詰め物の下の虫歯』に要注意です!
筆者も、渡米前の検診で問題なしと言われたものの、アメリカにきて『詰め物の下の虫歯』がいくつも発覚し、虫歯治療だけで50万円ほどかかってしまった痛い経験があります。
矯正中の必需品! 歯のケアグッズ
Floss(フロス)=フロス
矯正中は虫歯になりやすいのでFlossは必須!
糸の先が硬めになったSuper floss(スーパーフロス)と呼ばれるものもあり、(写真左)Stitch (縫いもの)のようにしてワイヤーに通して歯の隙間を掃除します。
糸フロスを通すのが面倒くさい…という方には、Orthopickという商品がオススメです。(写真右)
こちらはワイヤーがついていても通せるように、一般的なY字フロスより幅が細くなっています。
Water flosser( ウォーターフロッサー)=ウォーターピック
水圧を使って歯を掃除する機械。矯正器具の隙間に入り込んだ汚れもかきだしてくれます。
Interdental brush( インターデンタルブラッシ)=歯間ブラシ
通常の歯磨きでは磨ききれない、矯正器具の裏を擦れるようになっています。
Electric toothbrush( エレクトリック トゥースブラッシ)=電動歯ブラシ
いろんな種類の電動ブラシがありますが、Sonic CareやOral Bがオススメ。
その他、歯列矯正に関する英語
Braces(ブレイセス)=矯正器具
『I got braces! 』のように、getを前において『矯正器具をつけた』と言うことができます。
矯正器具を外す時は『I got my braces off!』のように表現します。
Invisalign(インビザライン)=マウスピース矯正
日本のインビザラインと発音は同じですが、“vi”にイントネーションがくるので注意。
Retainer(リテイナー)=保定装置、リテイナー
歯の後戻りを防ぐ装置。
使用期間は2年ほどでOKと言われる歯医者さんもあるようですが、筆者は『Forever(永続的に使用)』と言われました。
アメリカでの歯列矯正まとめ
アメリカ滞在中に歯並びを綺麗にしたいという駐在妻の方は多いようです。
数年間の駐在期間を終えて、綺麗な歯並びとともに帰国できたら最高ですよね。
ぜひ、矯正大国のアメリカでperect smileを手にしてみてはいかがですか?
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