筆者の住むシカゴの郊外にあるシャンバーグとその周辺は、日本人駐在員が非常に多い街です。
自然にも教育環境にも恵まれており、日本人学校もほど近く。
学校の選択肢も多岐に渡っています。
日本とアメリカの幼児教育の年数や仕組みは少し異なります。
日本では小学校入学まで保育園もしくは1~3年間幼稚園、というのが一般的ですが、アメリカではデイケア(保育園)、プリスクール(3~5才)、義務教育であるキンダーガーテン(5~6才)、小学校という流れです。
日本でいう幼稚園はプリスクールにあたります。
日本の幼稚園の年中、年長からキンダーガーテンという義務教育が始まります。
幼稚園を英訳するとキンダーガーテンと習った記憶がありますが、実際にはキンダーガーテンは1年のみで、その後に控えている小学校のための準備期間。
小学校に附属する施設です。
今回はシカゴ郊外シャンバーグ周辺のデイケアとプリスクールについてご紹介します。
シカゴ郊外シャンバーグにある保育園
アメリカのデイケアは朝早くから開き、朝食も含まれています。
日本の保育園とは異なり、0才から小学生の学校前と後のケアまで、幅広く対応。
専用バスで学校までの送迎もあり、働く両親のサポートがとても充実している印象です。
一人ひとりお昼寝用のコット(簡易ベッド)が用意されており、日本のように乳幼児のお昼寝布団を持っていく必要もありません。
その分、料金は日本と比較するととても高く、共働きでなければ子どもを長時間預けるのは難しいと思います。
日本人駐在員の家庭では、リーズナブルな教会の託児施設を利用していることが多いです。
ここにご紹介する以外にもデイケアは多くありますし、どんどん新しい施設もできているようです。
Kinder Care
周辺でよく見かけるチェーンの保育園。
0才から小学校に通う子どもまで、週に1~5回、半日か全日かなど選択式でとても融通が利きます
時間によって、朝食、昼食、おやつも出ます。
夏休みのサマースクールではフィールドトリップ(遠足)や水遊びなど、ほぼ毎日のように楽しそうなイベントが用意されていました。
Bright Horizons
ビルの1階にありコンパクトですが、新しく綺麗な施設。
小さい中でも室内で体を動かせるよう、クライミングウォールのある部屋も確保されていました。
同じく0才から小学校に通う子どもまで。
週2~5回、全日のみでした。朝食、昼食、おやつつき。
保育料は高額ですが、スタッフは皆フレンドリーです。
アプリで子どもの様子がリアルタイムで確認できたり、第二言語として中国語を教えたりと、保護者のフォローや教育面のサポートも充実しています。
教会の託児施設
保育園ではありませんが、短時間でリーズナブルなので、子どもの英語教育や集団生活の導入としても駐在員家庭で重宝されています。
教会によって呼び名が異なりますがParents Day Out(略してPDO)と呼ばれることが多いです。
1、2才から週に数回、3~4時間程度です。
ランチは持参のところもあれば、ランチ前にお迎えのところも。
日本人が多いのはパラタインにあるSonrise School、
アーリントンハイツにあるFirst PresbyterianとSouth Minster Presbyterian Church、
バッファローグローブにあるKingswood United Methodist Churchです。
そのままプリスクールまで通えます。
少人数なのでアットホームな雰囲気で、人気があります。
日本人の生徒も多いので、先生が簡単な単語を日本語で話せる場合も。
9月からの開始ですが、申し込みは2月から始まることが多く、定員も少ないので早めの申し込みがオススメです。
年度の途中からでも空きがあれば入ることができるので、ホームページに記載されている連絡先のメールアドレスに問い合わせてみるといいと思います。
シカゴ郊外シャンバーグにある幼稚園まとめ
アメリカのプリスクールは3才から。
公立と私立がありますが、どこもトイレトレーニングが完全に終了していることが入学の条件です。
子どもによってはトイレトレーニングをその年齢で終えるのは難しいと思いますが、アメリカでは学年をひとつ下げることもできるで、1年入園を遅らせることも検討できます。
保育園まとめで紹介した教会の託児施設もプリスクールを備えていることが多いです。
少しずつ文字の練習なども始まります。
パークディストリクトのプリスクール
公立のプリスクールは、住んでいる地域(パークディストリクト)ごとにあります。
地域をまたいで通うこともできますが、料金が少し割高になります。
週に2~3回、午前中の数時間が中心です。
曜日によって午後まで延長できることも。
シャンバーグには英語と日本語を併用する公立のプリスクールがあります。
Schaumburg Christian School
3才から高校生まで通える、大規模な私立の学校。
日本人にも人気ですが、様々な国籍の生徒が通っています。
室外だけではなく室内にもプレイグラウンドがあり、設備が充実しています。
夏休みだけのサマースクールも受け付けており、半日か全日か、週に何度通うかなども選ぶことができます。
サマースクールだけならオンラインのみで申し込みができ、あとは当日行くだけという手軽さ。
サマースクールは1週間ごとに申し込みが可能なのですが、筆者は一度うっかり申し込みをせずに行ってしまい…なんと当日の朝でも少し割高でしたがオフィスで申し込みができました。
とにかく融通が利く印象です。
St. Peter Lutheran Church & School
こちらも上記のSchaumburg Christian Schoolと並んで日本人にも人気がある私立の学校です。
週に3~5回、半日か全日かの選択式。
同じくサマースクールも用意されています。
Early Childhood Laboratory School Harper College
3才から。
ハーパーカレッジという大学内にある保育施設なので安心感があります。
プレイグラウンドもありますが、大学内の散歩などもしてくれるそうです。
追加料金で保育時間を延長することができ、最長7時半から5時半までと長時間の保育も行なっているのも人気の秘訣。
こちらの大学はESLを始め様々なプログラムがあるので、ご両親が大学で勉強している間子どもはここに通う、などの選択肢もありますね。
すみれ幼稚園
アーリントンハイツの日本人学校に附属する幼稚園。
入学時期や保育の内容など日本の幼稚園そのままです。
週に一度英語を教えてくれたり、ひらがなや数字など小学校の準備もしてくれます。
イベントも多く、毎日お弁当とおやつが必要なので保護者がサポートする機会は多いです。
お弁当箱やスモック、ピアニカなど、アメリカでは手に入りにくい準備物もあるので、日本からの引っ越しで入園を考えている場合は事前にホームページでの確認がおすすめ。
渡米時期が決まっていれば、日本から入園希望を出すこともできます。
聖マタイ幼稚園
シャンバーグからは少し離れますが、ナイルズにあるキリスト教系の日本人幼稚園です。
半日保育と全日保育、週3日と5日の選択制と自由度が高いです。
アメリカの学校と同じく9月からの開始です。
年間を通して森で活動する、森でのプログラムがあるのが特徴。
ホームページには自然の中でのびのびと育つ子どもたちの写真がたくさん掲載されています。
シカゴ郊外シャンバーグ 日本人駐在員が利用する幼稚園/保育園まとめ
日本人駐在員だけでなく様々な国籍の方が住んでいるので、教育施設側も多国籍な子どもたちを受け入れ慣れていると感じます。
せっかくの機会なので英語が学べる現地の学校へ、と思うご両親も多いかと思いますが、子どもの年齢や性格によっても新しい環境に慣れるスピードや受け入れ方は違うもの。
我が家では最終的に日本人幼稚園に通うことにしましたが、子どもは幼稚園が大好きで毎日とても楽しく通っています。
選択肢が多く迷ってしまいますが、きっとお子様に合う教育環境が見つかるはず。
私自身、渡米前は子どもの学校に関して不安がありましたが、現在は楽しく学校へ通ってくれている子どもをみて安心しています。
学校ごとに雰囲気が異なるので、足を運んでの見学がオススメです。
※2020-2021のスクールイヤーはコロナの影響でオンラインに切り替えてる学校や、開かない学校もあります。
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